
V2アサルトバスターガンダムやフルアーマー・ユニコーンガンダムなど、最終決戦仕様やフルアームド化で武器が山盛りになるモビルスーツは『ガンダム』シリーズの定番だ。それらが後半から登場するのではなく、もともとの設計コンセプトが「武器山盛り」というモビルスーツも存在する。
今回は、全身の各所に露骨に武器をくくりつけた、相手に「武器持ちすぎ」とプレッシャーを与える迫力満点なモビルスーツを紹介したい。
■重火器持ちすぎ「ケンプファー」
まずはOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』から、冒頭に紹介したV2アサルトバスターガンダムやフルアーマー・ユニコーンガンダムと似たような、強襲用の重モビルスーツというコンセプトの「ケンプファー」。
ケンプファーは体の各所にバズーカを備えつけたモビルスーツで、初登場時から両肩から突き出すジャイアント・バズが視聴者に強い印象を与えた。両手にもショットガンとシュツルム・ファウストを持ち、一対多の戦闘をする気が満々である。
目に見えない武装も含めると、ジャイアント・バズとシュツルム・ファウストは、それぞれ2門ずつ装備されていて、おまけに必殺の巻き付く機雷「チェーンマイン」もある。重くて威力が高い武器のオンパレードだ。
継戦能力が高めの武器も、広く普及しているマシンガンではなく、専用のルナチタニウム弾を使う197口径のショットガンを2丁装備している。それだけでも並のモビルスーツよりも重武装だろう。
バルカン2門とビームサーベル2本も装備しており、重武装を打ち切った場合にも、最低限の武器で戦闘を継続できるのだ。ヒート系武器ではなく、ビームサーベルというところからも重武装を感じる。
■ヒート・ダート持ちすぎ「イフリートシュナイド」
続いては『機動戦士ガンダムUC』に登場した、肩や腕部に投擲も可能なクナイ型の短剣「ヒート・ダート」をこれでもかと括りつけた機体「イフリートシュナイド」だ。
全身にバズーカが括りつけられたケンプファーとは違い、同じように武器持ちすぎな機体ではあるものの、決して重武装ではない点が面白いこのモビルスーツ。ジャイアント・バズは、最初の降下時にサクッと打ち切って、ヒート・ダートのみでの戦闘となっている。
ヒート・ダートは投げて攻撃することも可能なため、中距離戦闘も得意なように思われる。しかしビームやミサイルが飛び交う中で、ヒート・ダートでの白兵戦や投擲で立ち回るというのはなかなか壮絶ではないか。
ヒート・ダートの投擲には、相当なモビルスーツ操縦テクニックが必要となるが、劇中では、まるでテレビゲームでの、ステップ緊急回避の無敵時間を利用したような挙動で、ジムII・セミストライカーの攻撃を避ける様子を目撃できる。
通常の操縦では有りえない動きを出来るほどの凄腕パイロットであれば、忍者さながらのスピードでヒート・ダートのみで激戦を潜り抜けても不思議ではないだろう。