氷属性なのに情熱的! どこか妖艶だったキャラも…漫画・アニメの「雪女」ヒロインたちの画像
画像は映画3作品を収録した『地獄先生ぬ~べ~ THE MOVIE』DVDより

 妖怪の一種で、雪山に住むとされている雪女。全国各地の伝承では「雪女郎」「氷柱女」など様々な呼び名で呼ばれるが、白装束を着た雪を操る美しい女性という共通点がある。漫画にも、この雪女がしばしば登場していた。彼女たちもどこか妖艶で美しく、目を惹かれる魅力を持っていたように思う。今回は、漫画・アニメに登場した雪女のヒロインをピックアップしていく。

■初代雪女ヒロインといえば彼女!?『ドロロンえん魔くん』雪子姫

 雪子姫は、1973年に『週刊少年サンデー』で連載が始まった永井豪氏とダイナミックプロによる漫画『ドロロンえん魔くん』に登場した。閻魔大王の甥っ子えん魔くんとともに、妖怪パトロール隊として人間界にきている。雪女のヒロインといえば、彼女が印象に残っているという人も多いのではないだろうか。

 地獄では、名門の雪女家のお嬢様だった雪子姫。「雪子姫」という名前を気に入っており、えん魔くんに「雪ちゃん」と呼ばれるといつも否定していた。

 白い着物に黄色い帯の衣装が彼女の定番スタイルだが、下半身は超ミニ丈であり、おまけに下着はつけていないという設定だった。初期の頃は幼さがあったが、年代が進むにつれアニメの中ではお色気要素も増していった。

 得意技は冷凍光線だ。目標物を一瞬で凍り付けにする強い力を持っていて、頼りになる場面もあった。えん魔くんとは幼馴染という設定で、喧嘩っ早く、人間界で見つけた妖怪をすぐに倒してしまうえん魔くんを叱るお目付け役的存在となっている。

■海王星の女王様!宇宙人×雪女『うる星やつら』おユキ

 続いては1978年から『週刊少年サンデー』でスタートした高橋留美子氏の漫画『うる星やつら』に主人公・ラムの幼なじみとして登場したおユキ。

 おユキは白い着物を着た雪女らしい外見だが、実は海王星に住む雪女たちの女王であり宇宙人だった。熱さに耐性がある上に、どこでもドアのようなワープ装置を作れたり氷の武器を作ったりすることもできる。こういった特徴は、一般人的な雪女とは違う宇宙人のおユキならではの個性だろう。

 表情を変えない冷静さや上品な立ち振る舞いも、彼女の女王らしい品格を醸し出していた。ただ、おユキは物静かで普段なかなか怒ることはないが、激昂すると見境なく周囲を凍らせてしまうほどに怖い。着物の下は露出度の高いハイレグ型の水着を着ていたりと、ギャップが魅力的なキャラクターだ。 

■おしとやかな美少女『幽☆遊☆白書』雪菜

 Netflix版実写ドラマの配信が12月14日に決定した冨樫義博氏によるバトル漫画『幽☆遊☆白書』にも雪属性の女性キャラ・雪菜が登場する。

 彼女は厳密にいうと雪女ではなく、100年に一度単独で女児を産むと言われる、氷女。男と交わることで忌み子の男児が生まれるとされていて、雪菜の母・氷菜は禁忌を犯して飛影と雪菜の双子を産んでいる。

 氷女一族は飛影を捨て、2人は生き別れに。後にお互いを兄妹として認識している描写はあったが、明確な言動はない。

 雪菜はおっとりした優しい性格で癒し系という言葉がピッタリ。だが、冷酷な母国に対して「滅びればいい」と発言するほど気持ちの強い女性でもあった。

 人間界に行った雪菜は、氷女の涙が生み出す高価な宝石「氷泪石」を狙った人間に捕まっている所を浦飯らによって救出された。桑原はこのとき雪菜に一目惚れをし、2人が少しずつ仲良くなっていく場面も描かれている。

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