■人間以外の役も「キバットバットIII世」「ポシェットの鎧さん」

 続いて紹介するのは、2008年から2009年に放送された『仮面ライダーキバ』より「キバットバットIII世」だ。コウモリ型のモンスターで、主人公・紅渡の相棒的存在。前作の『仮面ライダー電王』には、声優の関俊彦さんや鈴村健一さんが出演していたこともあり、「今度は、杉田さん!」と驚きつつも、うれしかった人も多いのではないだろうか。杉田さんの存在をアニメ・声優ファンだけでなく、幅広い層に知らしめた役柄だ。

 人間以外の役で言えば、現在フジテレビ『めざましテレビ』内で放送されている『ちいかわ』の「ポシェットの鎧さん」の役もそうだろう。第28話から登場するピンクのポシェットを持ち歩く鎧の姿をした人型種族で、鎧の重厚感と杉田さんボイスの低音重厚感とマッチしている。

 イケメンだけでなく、マスコット的なキャラクターも演じられるのが、杉田さんが人気な理由の一つだろう。

■破天荒キャラも似合う「二階堂浩平」「星」

 イケメンだけでなく、マスコット的なキャラも演じ、また破天荒なキャラクターも印象が強い。2018年からアニメ化された『ゴールデンカムイ』の「二階堂浩平」も杉田さんが声を当てている役の一つだ。

 主人公・杉元佐一への復讐に燃えるシリアスキャラだったが、耳やら右足やら右腕やら、体の一部を失うごとにどんどんおかしなことになっていく。シリアスもギャグもできる杉田さんならではのキャラクターだ。

 最後に紹介するのは、2010年にアニメ化された『荒川アンダー ザ ブリッジ』の「星」だ。常に星型のマスクを被っている荒川河川敷の住人。元売れっ子ミュージシャンらしく、作中で何度も歌っているが、この杉田さんの歌い方が、これまた破天荒さを演出している。

 その他にも、『ジョジョの奇妙な冒険』の「ジョセフ・ジョースター」も杉田さんが演じたキャラとして有名だ。シリアスキャラからギャグキャラまで演じられる凄さと、自身のキャラクターと破天荒さが、杉田さんの魅力だろう。杉田智和さん、お誕生日おめでとうございます!

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