大谷翔平は『SLAM DUNK』本田圭佑は『グラップラー刃牙』…トップアスリートが愛する漫画・アニメたちの画像
羽生結弦選手

 プレイひとつで私たちに感動を与えてくれる日本人のトップアスリートたち。世界の舞台で活躍する彼らは、一般人とはまったく違う存在に思える。だが、彼らも“漫画大国ニッポン”で育った日本人のひとり。漫画やアニメを楽しむスポーツ選手は多いし、なかには「影響を受けた」と熱く語るほど、愛するアスリートもいる。

 そこで今回は、漫画が大好きなアスリートたちのエピソードを見ていこう。

■劇場版『SLAM DUNK』主題歌を登場曲に! 大谷翔平さん

 まずは「二刀流」の生ける伝説となった野球選手・大谷翔平さんを紹介したい。

「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」MVP、日本人初のMLBホームラン王と数々の偉業を達成してきた大谷さんは、読書家としても有名だ。スポーツ関係の本はもちろん、ビジネス書などあまりジャンルにこだわりはなく、漫画も愛読しているという。

 大谷さんがとくに好きな漫画は、井上雄彦さんの王道バスケ漫画『SLAM DUNK』(集英社)だという。大谷さんの「スラダン愛」は野球にも現れており、2023年シーズンの登場曲に劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』のオープニング主題歌『LOVE ROCKETS』(The Birthday)を一時期起用していたほどである。

 ちなみに、本作で好きなキャラクターは天才肌の仙道彰、自分に近いタイプとして、海南大附属高校のシューター・神宗一郎を挙げている。理由は「共感できる」とのこと。神といえば1日500本のシュート練習をくり返して名門・海南のレギュラーを勝ち取ったキャラだ。練習を大切にする大谷さんだからこそのチョイスといえるだろう。

■「『グラップラー刃牙』はプロフェッショナルを描いている」本田圭佑さん

 次は、サッカーワールドカップ3大会連続出場など、日本サッカー界のレジェンドとして名高い本田圭佑さんだ。

 現役当時は日本サッカーの絶対的エースとして活躍した本田さんも、実は大の漫画好きである。2020年には、自身のツイッター(現:X)アカウントで「私を構成する5つのマンガ」と題してお気に入りの漫画を紹介。原泰久さんの『キングダム』(集英社)や、かわぐちかいじさんの『沈黙の艦隊』(講談社)を挙げている。

 そんな本田さんのイチオシ漫画は、板垣恵介さんが描く大人気格闘漫画『グラップラー刃牙』(秋田書店)だ。本田さんは本作について「こんなにもプロフェッショナルの在り方が描かれた漫画は他にない」と熱弁している。先の「私を構成する5つのマンガ」でも紹介しており、まさに生粋の『刃牙』ファンなのだ。

「イメージトレーニングを大切にしているのは『刃牙』を真似ているからかも」とも語っており、サッカーをプレイするうえでも『刃牙』の影響を意識しているようだ。

 確かに『刃牙』ではイメージの力が重要視されており、主人公の刃牙は現実と区別できないレベルのイメージトレーニングによる鍛練を行っている。日本サッカーが誇るレジェンドの練習法に影響を与えているとは……『刃牙』の偉大さを思い知らされるようだ。

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