■『ドラゴンボール』ブラック補佐
最後は鳥山明氏による『ドラゴンボール』(集英社)に登場するブラック補佐だ。「そんなキャラいたっけ?」と思う人も多いと思う。このキャラは、レッドリボン軍の総帥の脇にいた背の高い黒人男性で、それほど目立つ動きをしていない。
レッド総帥の意見に対して相槌を打つことがほとんどだが、レッド総帥のドラゴンボール集めの理由が「背を伸ばすため」と知り、愕然。世界征服が目的だと思い込んでいたブラック補佐は、怒りのあまりレッド総帥を撃ち殺してしまう。そして、バトルジャケットに乗り込み悟空とラストバトルを繰り広げることになる。
ロボットに乗り込んで戦う、ドラゴンボールでも珍しいキャラではあるが、あまり印象に残らないのは悟空にあっさりと負けてしまったことだろう。悟空は自らの体を突進させ、バトルジャケットを内部から破壊してしまった。
筆者も顔は覚えていたが、名前についてはすっかり忘れていた。やはりバトルを繰り広げたメタリック軍曹やブルー将軍やムラサキ曹長などが印象に残っている。
バトル漫画で参謀的な立ち位置にいるキャラは、自らが目立つ動きをしないので、それほど印象に残らないのかもしれない。後から読み返すと意外と役に立っており、不憫なキャラとも言えそうだ。