『世界忍者戦ジライヤ』に『スケバン刑事』風間三姉妹も!子どもたちの憧れだった「忍者モチーフ」のバトルヒーロー3選の画像
『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』オリジナルサウンドトラックより
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 岸本斉史氏の漫画『NARUTO-ナルト-』にアニメ『忍たま乱太郎』や『忍者ハットリくん』、そして2023年秋から新たにアニメ化される花沢健吾氏の『アンダーニンジャ』など、忍者はどの世代にとっても憧れの存在だ。

 それはアニメや漫画だけでなく、特撮バトルヒーローにおいても同じ。今回は子どもたちの憧れだった、忍者モチーフの特撮バトルヒーローを3つピックアップして見てみよう。

■本物の忍者も出演『世界忍者戦ジライヤ』

 まずは、テカテカのSF技術を描く『メタルヒーロー』シリーズの中で、異色の雰囲気を放っていた『世界忍者戦ジライヤ』。1988年1月から1年に渡って放送された忍者モチーフの特撮作品だ。

 世界の忍者が集まって、秘宝「パコ」を巡って争うといった物語で、主人公の装着するジライヤスーツは目元が常に露出しているという、特撮作品では今に至っても珍しいデザインが採用されている。このジライヤスーツのデザインにより目を使った表現が可能となっており、目を覆うスーツよりもキャラの表情が自然と分かりやすくなっている。ジライヤの気持ちが伝わってきて、臨場感が増すユニークながらも秀逸なデザインだ。

 主人公・山地闘破の一家は代々戸隠流を受け継ぐ忍者の家系で、まきびしや手裏剣、草遁の術など、おなじみの忍者要素も用いて戦う。王道の忍者だけでなく、イギリス忍者で英語交じりで話すフクロウ男爵や、ロケットランチャーを駆使するロケットマン、香港特製ラーメンで動きを封じるチャンカンフーと、個性的なキャラクターが多い。さすがは世界忍者戦である。

 このように忍者の世界観漂う『ジライヤ』だが、主人公の義理の父親である山地哲山を演じた初見良昭さんは、実は古武術の道場・武神館を創設した武術家で、戸隠流第三十四代宗家という本物の忍者でもある。本作では父親役だけでなくアクション指導や武芸考証も担当しており、そのためアクションシーンはリアルで見応えがあるものに仕上がっているのだ。

 闘破役を務めた筒井巧さんはその後、多くの作品に俳優として出演したが、『ジライヤ』での共演の縁で初見さんに弟子入りをしており、2019年12月付けで戸隠流第三十五代宗家に指名。忍者ヒーロー役から正式に本物の忍者となった。

■元祖忍者戦隊『忍者戦隊カクレンジャー』

『忍風戦隊ハリケンジャー』や『手裏剣戦隊ニンニンジャー』など、『スーパー戦隊』シリーズでも忍者モチーフの作品が多いが、元祖は1994年の作品『忍者戦隊カクレンジャー』である。またサムライや昔話なども含めた和モチーフの『スーパー戦隊』シリーズとしても元祖であり、かつアメコミ風の演出も混ぜた意欲作である。

 ニンジャブラック役にケイン・コスギさんやニンジャホワイト役に『有言実行三姉妹シュシュトリアン』に続いての出演で、今や画家としても有名になった広瀬仁美さんが出演。その他には敵幹部の貴公子ジュニア役として遠藤憲一さんが準レギュラー出演しており、今では見ることができない派手な姿での演技が新鮮でもある。

 主人公たちカクレンジャーは隠流忍者の使い手および末裔。敵は妖怪軍団となっている。

 わけみの術による分身や、飛行凧による空中浮遊、木の葉隠れによる隠れ身と、多彩な忍術が登場する。巨大ロボ戦においても、巨大な手裏剣や、砂嵐による攻撃があったりと、忍者要素が入っている。日本の城郭がモチーフの合体ロボ「無敵将軍」も、ユニークなデザインだ。

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