『ドラゴンクエスト6』強敵相手の全滅エンドだけじゃない?プレイヤーを苦しめた「初見殺し」要素5選の画像
画像はスーパーファミコン用ソフト『ドラゴンクエスト6』(編集部撮影)
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 ほとんどのRPGでは、モンスターを地道に倒し経験値とお金を貯め、より強い武器や防具を装備して十分に実力を高めてから次のエリアやボスに立ち向かうのが鉄則。しかしそうした用心深いプレイとは裏腹に、突如出くわすとんでもない強敵にボコボコにされてしまうというケースも少なくない。

 国民的RPGである『ドラゴンクエスト』シリーズでもそうした「初見殺し」要素はよく見られるが、特に多かったのがスーパーファミコン用ソフトとして1995年に発売された『ドラゴンクエストVI 幻の大地』。同作ではそうした突如あらわれた強敵戦での絶滅エンドだけでなく、それまでのシリーズにはなかった難解さでもプレイヤーを苦しめた。

 そこで今回は『ドラクエ6』から、物語途中で出会ういくつかの「初見殺し」要素を振り返りたい。

■ムドーの城と本気ムドーとのバトル

 オープニングに登場し、『ドラクエ6』の中でも印象的なダンジョンの一つであるムドーの城。序盤の最難関ダンジョンとなっており、何度も全滅したプレイヤーも少なくないだろう。というのも、全体攻撃のベギラマを放つストーンビーストやデビルアーマー、カメレオンマンなどの強敵がそろっているためだ。そのうえ、過酷なバトルが続くムドーの城はリレミトやルーラで引き返せないようになっており、ひたすら前に進むしかない。

 こうした敵との戦いでプレイヤーの精神が削られた中、最後に戦わなければならないのが、序盤の大ボスであるムドーだ。そしてこのムドーの第二形態は、「本気ムドー」といわれるほど強く、全滅必至ポイント。

 行動は完全ローテーションになっているものの可変性があり、「こおりのいき」と「いなずま」のコンボを引いてしまうと、全体に100近いダメージを受けることになる。今でこそ「ほのおのツメ」を使用した攻略方法がプレイヤーの間で広まっているが、ネットのなかった時代に前情報なく全滅せずに本気ムドーを初見で倒せたプレイヤーはどれほどいたのだろうか。

■最強の初見殺しポイント「レイドックの井戸」

 物語序盤の『ドラクエ6』最強の初見殺しポイントといえば、「レイドックの井戸」だろう。それも、夢の世界、現実世界のどちらの井戸も初見殺しポイントになっている。

 先に訪れるのは夢の世界の「レイドックの井戸」。指輪を井戸に落としてしまったという女性の話を聞いて、多くのプレイヤーが井戸に指輪を拾いに行ってあげたはず。

 井戸の真ん中にある宝箱を、一体の魔物が守るように立っている。「序盤だからそんなに強い魔物じゃないだろう」と思ってエンカウントすると、その魔物はダークホビット。地底魔城などに登場する魔物で、この時点でまともに戦えるプレイヤーはほとんどいなかったに違いない。

 一方、現実世界の井戸の内部は、リメイク版の場合に終盤の敵が闊歩する地獄になっている。レベル10程度の主人公たちが、推奨レベル30以上といわれているオンディーナやフロストギズモ、ストロングアニマルなどの敵キャラと戦うのだ。なすすべなく全滅に追い込まれるため、まさにトラウマ待ったなしのポイントといえるだろう。

■海底宝物庫を守る兵士が「キラーマジンガ」

 中盤以降、訪れることができる海底宝物庫。物語が進み、ある程度戦力が高まってきたことを感じられるようになる時期だ。そんな中、宝物庫の前を一人の人間の兵士が守るように立っている。「今の強さなら、どんな相手でも倒せるだろう」と自信をもって戦闘に入ると、なぜか兵士は人間からキラーマジンガになってしまうのだ。最初からキラーマジンガのグラフィックならば、十分に心の準備をして戦闘に入ることができるが、戦闘に入ると急にキラーマジンガに変身してしまうのである。まさに、初見殺し。

 キラーマジンガは、殺人マシンに相応しい圧倒的な強さをもっている。素早さや防御力も高く、補助系呪文への耐性もある。突然、キラーマジンガとの戦闘に放り込まれた初見プレイヤーは、きっとトラウマを植えつけられてしまうだろう。

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