『機動戦士ガンダム』ただの“やられ役”ではない…散り際が壮絶すぎたザク3選、有終の美を飾る最期の姿の画像
バンダイのプラモデル『RG 機動戦士ガンダム MS-06F 量産型ザク 1/144スケール』より

機動戦士ガンダム』といえば、人型機動兵器であるMS(モビルスーツ)による戦闘が最大の特徴。シリーズタイトルになっている「ガンダム」こそ有名だが、ザクの存在もまた大きい。

 ザクは地球連邦に敵対するジオン公国が擁するMSで、ガンダムより先に開発され、MSの有用性を世に知らしめた名機である。しかし、ハイスペックなガンダムと比べると性能差は歴然としており、作中では“やられる”シーンが目立つ。特に、第1話「ガンダム、大地に立つ」ではガンダムの強さを証明するかのように、ジーンの乗るザクがビームサーベルで一刀両断にされた。

 そこで今回はこのような「ザクが派手に破壊された」シーンを3つピックアップ。最後まで戦い抜くザクの勇姿を見ていこう。

■ビームライフルがコクピットを直撃!たったの一発で撃墜

 最初に紹介するのは、第2話「ガンダム破壊命令」の戦闘。ザクを駆るジオン軍パイロットのスレンダーが、ビームライフルで撃ち抜かれたシーンだ。

 サイド7を脱出したホワイトベースが初めておこなう宇宙での戦闘で、「赤い彗星」と名高いシャア・アズナブルがザクを率いて襲撃。シャアの操縦技術はガンダムを圧倒するものの、ガンダムの性能が高くザクの攻撃が通用しなかった。

 随伴したスレンダーは、ガンダムのビームライフルを見て恐怖を感じるが、シャアに「当たらなければどうということはない」とたしなめられる。しかし、ガンダムのビームライフルがコクピットを直撃。そのまま爆発した。

 それまでMSを一撃で破壊するほどの攻撃は、戦艦が持つビーム砲だけだったため、ガンダムが持つ圧倒的な火力にシャアはもちろん、パイロットのアムロ・レイ自身も恐怖を感じていた。

■物理こそ正義!? ガンダムハンマーが直撃

 続いて、第5話「大気圏突入」でのシーンを紹介する。ジオン軍パイロットのコムは、シャアやほかのパイロットとともにホワイトベースを襲撃するが、ガンダムハンマーによって粉砕されてしまう。

 本エピソードは、大気圏突入時に戦闘を仕掛けるという危険な作戦であり、今後の『ガンダム』シリーズでも同様のエピソードがしばしば登場する。ホワイトベース側は、「大気圏突入のタイミングで戦闘を仕掛けられることはない」とタカをくくっていた節がある。しかし、シャアは自身を含む4機のザクでホワイトベースを襲撃した。

 シャアとコムの2機でガンダムを一瞬追い詰めるが、コムはガンダムの反応の良さからガンダムハンマーの直撃をもらってしまう。機体はもちろん、コクピット内も激しく揺れるほど強い衝撃を受けた。着弾した場所は、装甲が完全に剥がれ内部がむき出しに。その衝撃でエンジンが破損したのか、そのまま爆散してしまった。

 ガンダムといえばビーム兵器が主力武器なので、圧倒的破壊力の物理攻撃で撃破された珍しい例といえる。

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