■ラブーンや“覇国”も…偉大なる航路では何もかもデカい

 化け物揃いの偉大なる航路(グランドライン)に入ってからは、登場キャラから必殺技まであらゆるもののスケールが跳ねあがる。
 偉大なる航路に突入した麦わらの一味を手荒く歓迎した巨大鯨・ラブーンは、その典型だろう。山と見間違えるほどの巨体を持つラブーンの登場は、ルフィだけでなく読者にも偉大なる航路のすさまじさを知らしめた。

「リトルガーデン」で登場する巨人族、ドリーとブロギーの合体技「覇国」も気になる。巨人たちが愛用の武器と引き換えに放ったこの大技が、島を食べる超巨大金魚に風穴を開ける場面は、ルフィたちに巨人族、ひいては世界のデカさを教えてくれた名シーンでもある。

 ほかにも山を木の幹に見立てたドラム島の桜など、偉大なる航路は常識を飛び越えたビッグサイズが目白押しだ。実写ドラマでこういった「デカさ」とどう向き合い、演出してくれるのだろうか。

 

 原作要素だけに絞っても、これだけの気になるポイントが思いつく。個人的にはシーズン1でハマり役だった麦わらの一味が、そのまま続投してくれるのかについても気になって仕方がない。

 考え出せばキリがないが、これは期待の裏返しだ。想定をはるかに超えて視聴者を楽しませてくれたシーズン1の成功があってこその「シーズン2はどうなる?」を考えたくなる。

 実写版『ONE PIECE』シーズン2の配信日はまだわからない。いずれ来るその日まで、期待と想像を膨らませながら待つのも面白そうだ。

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