「あんなもの」呼ばわりの機体も?陸戦型ガンダムにNT-1アレックス…弱い印象だけど実は超優秀な「ガンダム」たちの画像
バンダイのプラモデル『HG1/144 陸戦型ガンダム』

「ガンダム」といったら、「RX-78-2」をはじめ、主人公が乗る一騎当千の特別機という印象を受ける人は少なくない。しかし、長いガンダムシリーズの中には量産機を相手にいい勝負だったガンダムや、量産機に撃墜されてしまったガンダムも登場する。

 そのため、弱い印象までついてしまったガンダムもあるが、スペックを見ると実は大変優秀な機体ばかりなのである。今回は弱そうに見えて、実は優秀なガンダムを3つピックアップして紹介しよう。

■RX-78ガンダムと遜色無い「陸戦型ガンダム」

 まずはOVA作品『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主役メカである「陸戦型ガンダム」。少数量産されたガンダムだ。

 動きがどこかもっさりしていて、アッガイに頭部をやられたり、グフカスタムに翻弄されたりと、ザクやジムとそれほど変わらない印象。しかし、陸戦型ガンダムにはRX-78ガンダムの不採用部品が転用されており、性能面ではさほど変わらない。

 装甲はガンダムと同じルナ・チタニウム合金で、ビーム・ライフルも装備することができる。機体ごとに性能差があるとはいえ、RX-78ガンダムに近い性能は保証されているのだ。それでいて、宇宙用のスラスターなどが省かれ、地上用に特化した設計となっているため、地上においてはRX-78ガンダムよりも高性能な個体もありそうだ。

 ジムの量産もままならない状況では、陸戦型ガンダムのスペックは、むしろ優秀過ぎるほどであっただろう。

■むしろ超高性能「NT-1アレックス」

 続いてはOVA『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』に登場するガンダム「NT-1アレックス」。こちらは陸戦型ガンダムなどとは違いワンオフのガンダムだが、劇中で強い印象はあまり無い。ケンプファー戦では勝利するが、チョバムアーマーを破壊され、次の戦いではザクII改と相打ちになってしまう。

 パイロットであるクリスチーナ・マッケンジー中尉も、最新鋭機のテストパイロットなので腕は悪くないはず。ではなぜ、あまり活躍できなかったのだろうか。

 それは、NT-1アレックスが、あまりに優秀過ぎたからだ。NT-1アレックスの想定パイロットはアムロ・レイ。その化け物じみたパイロットスキルを補うには、連邦軍の技術では、相当にピーキーな性能にするしかなかったのだろう。並のパイロットでは持て余してしまう機体なのだ。

 しかしそれだけに性能は折り紙つきだ。アムロでさえ気絶する速度のビグロを上回るスラスター推力に、モビルスーツ初の全天周囲モニターを装備。RX-78ガンダムの反応を30%向上させたマグネットコーティング加工も、最初から施されている。

 劇中のパッとしなさとは真逆の、一年戦争時の機体の中では1、2を争う超高性能機なのである。

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