■「防御しながら攻撃」「8逃げ」バトルが有利になる裏ワザ
バトルについての裏ワザも数多いが、多くの子どもたちが当たり前のように使っていたのが『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の「防御しながら攻撃」だろう。
方法はいたって簡単、バトル中に「ぼうぎょ」を選択した後、Bボタンでキャンセルをする。その後、「こうげき」を選択し行動することで、防御状態を維持したまま攻撃をしてくれる。「こうげき」だけでなく「じゅもん」や「どうぐ」を選択しても防御効果は残っている。
欠点は、パーティ最後のキャラだけは防御ができないことだが、ボス戦はもちろん、通常のちょっと強いザコ戦でも使用できた便利な裏ワザだった。
続いては、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』から「8逃げ」だ。こちらも方法は超がつくほどシンプル。戦闘中に8回「にげる」を選択するだけだ。そうすると、戦闘中の攻撃全てが「かいしんのいちげき」になってくれる。
ただし、8回逃げるのに失敗しなければならない。これが、非常にキツイ条件だ。というのも、『ドラクエ4』は仕様上、雑魚敵戦では4回目で確実に逃げられる。そのため「8逃げ」が成立するのは、逃げることができないボス戦に限られてくる。
「ボス戦で使えるなら、ラッキー!」と思うかもしれないが、『ドラクエ』シリーズは逃げるのに失敗すると、無防備に殴られるだけである。それを8回もやらなければならない。条件としてはかなり厳しいところだが、8ターン耐えたあとに会心の一撃を連続して放つ姿は爽快だ。
■あまり使えなかったけど試してみた裏ワザ
お金、バトルとすぐに使える便利なものもあったが、中にはムダな裏ワザも広まっていた。
たとえば、戦闘中のBGMを変えてしまう裏ワザ。『ドラクエ2~4』でもBGM変更バグは可能だが、今回は初代『ドラゴンクエスト』について紹介する。
ラスボスの「りゅうおう」ドラゴン形態の戦闘では、専用のBGMが流れるが、道具欄から「ようせいのふえ」を選び吹くと、なぜか通常の戦闘曲に戻ってしまう。個人的には、専用BGMは緊張感をもたらしてくれるから好きなのだが、通常戦闘のBGMだと「りゅうおう」の迫力もスケールダウンしてる気がしてならない。
他にもファミコン時代の『ドラクエ』には、「はかぶさの剣」や「ランシールバグ」などバグ技・裏ワザが満載。当時の子どもたちは一体どこで聞いたのか、これらをいろいろと試してさぞ驚いたことだろう。ネットの無い時代ならではのゲームの楽しみ方かもしれない。