■ユリアへの愛がさらに“剛の拳”をパワーアップ! 一撃で10人を撃退するシーン
コミック14巻「はるかなる想い!の巻」ラオウの剛拳は、後半になるとさらにパワーアップする。南斗六聖拳の最後の将は、実は死んだはずのユリアであった。
それを知り、ケンシロウより早くユリアを奪おうとするラオウ。黒王号を走らせ、ユリアのいる塔を一撃で破壊し侵入すると、敵を蹴散らしながら階段を駆け上がる。必死に応戦する南斗の兵士たちだったが、ラオウは拳一振りであっさりと全員を惨殺してしまった。
このシーンをよく見ると、ラオウが腕を「ブンッ」と一振りしただけで兵士たちの体が「ボッ」と砕かれ、10人ほどの兵士が‘‘バララア…”という擬音とともに砕けている。ラオウの体に斧を近づけるだけでも刃は砕けてしまい、もはや体全体で剛の拳が繰り出されているのだ。
完全に人間破壊兵器と化したラオウ、それを止められるのは、やはりユリアを愛したケンシロウしかいないのだろう。
ラオウのすさまじい“剛の拳”は、見るものを圧倒し恐怖を感じさせる。その拳はケンシロウやトキとの戦いですさまじさを発揮しているのはもちろん、ザコキャラクターを一撃するのも印象的だ。ラオウの剛拳は『北斗の拳』の魅力と面白さを引き出す要素として、今でも強い存在感を放っている。