■現代風!? 鬼太郎・西畑大吾さんほか豪華なキャスティングが話題『ゲゲゲの鬼太郎』
今年、2023年でいうと「P&G」の消臭剤ブランド「レノア」の実写版『ゲゲゲの鬼太郎』が話題だ。『ゲゲゲの鬼太郎』は幾度か実写化されており、2007年と2008年に、ウエンツ瑛士さんが演じた映画版が記憶に残っている人も多いのではないだろうか。
今回のCM版では、鬼太郎役になにわ男子の西畑大吾さん、ねずみ男を(「Indeed」ワンピースのウソップでもある)千鳥の大悟さんが演じ、目玉おやじの声をアニメと同様に野沢雅子さんがあてている。
いずれも魅力的なキャスティングだが、個人的に注目してほしいのは、ねこ娘役の飯尾夢奏さんだ。アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』は、第6期からねこ娘のキャラクターデザインを現代風に一新しているのだが、それが今回の飯尾さんにまさにハマり役だと思う。非常にかわいらしいねこ娘なので、ぜひチェックしてみてほしい。
■伊藤英明さんが男くささを絶妙に再現…!? 『北斗の拳』
最後は、とくにインパクトのあった実写CMを紹介したい。2018年、「ロート製薬」の男性向けボディケアブランド「デ・オウ」では『北斗の拳』を実写化、俳優・伊藤英明さんが豪快にケンシロウを演じている。
『北斗の拳』は、1995年にアメリカで実写映画化されているものの、日本での実写化はこのCMが初。荒野に現われた悪臭を放つ大男に伊藤さんが演じるケンシロウが立ち向かうもので、デオドラント商品だが、ある意味非常に"男くさい”CMだ。原作者の原哲夫さんも、伊藤英明のケンシロウの演技を見て「よく理解してる」と絶賛している。
CMの最後は、ケンシロウの決め台詞「お前はもう死んでいる」のパロディ「おまえはもうニオわない」で締めくくられていた。
今回は、「Indeed」の『ONE PIECE』実写CMをはじめ、インパクト大な漫画・アニメ原作の実写化コマーシャルを紹介した。いずれもCMだからこそできた思い切りのいいキャスティングと演出だった。
個人的に感じたのは、ドラマや映画の実写と比べ、テレビCMでの実写化は原作ファンも比較的寛容だということだ。クオリティも高くエンターテインメント性があって、さらに15秒・30秒と短いので、みんな笑って楽しめる。
これからもぜひいろんな実写化を、テレビCMで見たいものだ。