■ラオウの一コマと言えば、コレ! ラオウ昇天の一コマ
ラオウのド迫力の一コマといえば、これを外すわけにはいかないだろう。そう、ラオウ昇天の一コマだ。
ラオウはケンシロウとの最終決戦を、北斗神拳の聖地「北斗練気闘座」で迎えることとなった。以前はケンシロウの無想転生の前になすすべがなかったが、ラオウもまたユリアへの愛を知ったことで無想転生を身につけた。しかし、「強敵(とも)」との戦いで死を見きってきたケンシロウには敵わなかった。
「このラオウ天へ帰るに人の手は借りぬ!!」と言い、ラオウは自身で秘孔をつく。「わが生涯に一片の悔いなし!!」の直後に伝説の一コマがある。空が割れ、右手を天に向けて突き上げ、ケンシロウという弟にして最大の強敵に倒されたことに満足したような顔。ラオウ昇天の一コマだ。
この空にも届きそうな巨体は、いかにラオウが強大な存在だったかを示すシーンだったと言えよう。
その他のキャラで、巨大化したド迫力のコマと言えば、デビルリバースも挙げられるだろう。デビルリバースは巨大化というよりは、そもそもの図体がデカい。「おまえか!? おまえか~~ 閉じこめたのは!?」と牢屋から出てくるシーンは大迫力だ。あとはやはり「おまえのようなババアがいるか!!」の天井に頭がつきそうなほど背の高い老婆だろう。こちらは、実際に巨体であることをネタにされている存在だ。キャラを巨体に演出することで迫力ある映画のようなシーンを見られるのが、『北斗の拳』の魅力に違いない。