■サウナ好き俳優の「ととのう」説得力

 続いては、サウナ人気の火付け役ともいえる『サ道』。キャラクター「コップのフチ子」の考案者で知られるタナカカツキさんによるエッセイ『サ道 心と体が「ととのう」サウナの心得』や漫画『マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜』を原作に、2019年と2021年にテレビ東京系でドラマ化された。

『サ道』は原田泰造さん演じる主人公が様々なサウナを訪れ、サウナ仲間と「ととのう」過程を描いている。サウナで「 サウナ、水風呂、外気浴」を繰り返した後に感じる恍惚感の状態をさす「ととのう」という言葉を同作で知った人も多いのではないだろうか。

  原田さん、三宅弘城さん、磯村勇斗さんが下半身だけをタオルで隠し、汗をかきサウナを楽しむ様子は、サウナーならば共感できる光景だろう。キャストはもともと私生活でサウナに通う人から選ばれたということで、その肉体にもどこか説得力が感じられる。

 このほか、漫画原作ではなく小説原作ではあるが、映画『湯道』の入浴シーンもかなり見応えがある。同作は2023年2月に公開された生田斗真さん主演の映画で、生田をはじめとした多くのキャストの入浴シーンが登場。「お風呂っていいな」と思わせる作品だ。

 映画やドラマの入浴シーンを見ていると、ほっと温泉に入りたくなるものだ。「温泉の日」を機会に温泉やサウナに足を運ぶのもオツだろう。

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