漫画界往年の名作『北斗の拳』(原作:武論尊氏、作画:原哲夫氏)は、これまで多くのゲームに登場してきた。昔はファミコンやプレステ、現在はスマホゲーム、また、パチスロゲームでも人気があり、ケンシロウが登場する台を選んで打つ人もいるだろう。
そんな『北斗の拳』は意外なゲームにも登場し、私たちの日常生活にかかわっていることも多い。今回はあらゆるジャンルに応用されている『北斗の拳』の名作ゲームを3つ紹介したい。
■懐かしのセリフを楽しみながらストレスも解消!! 『パンチマニア 北斗の拳』
『パンチマニア 北斗の拳』は、2000年4月より全国のゲームセンターで遊べたコナミ(現:コナミアミューズメント)制作によるパンチングゲームである。
一見すると『太鼓の達人』のようにも見える大きな筐体には、6つのパンチパッドが装備されている。プレイヤーはグローブをはめ、次々に起き上がるパンチパッドを撃破していくゲームだ。キャラクターはケンシロウ、ラオウ、レイのいずれかを選択できる。
このゲームは、アニメ版『北斗の拳』の声優さんたちの声が実際に聞けるのも嬉しい。「あの空に死兆星輝くとき~」といったテンションの高い往年のナレーションも入るので、アニメを見ていた世代にはたまらない。
ゲームとしてのパンチ技術は、いかに力を入れるかというより、いかに早くパンチができるかが重要だ。レベルが上がるにつれパンチの速度が増し、中級以上になると「100発叩きこめ!」といった指示も出てきてテンションが上がること間違いない。
こちらのゲームは原作のストーリー展開と同時に進むので、‘‘ああ、こんなセリフあったなあ”とか、‘‘この言葉でトキは亡くなったなあ”と思い出せるのもポイント。現在も置いてあるゲームセンターは少ないかもしれないが、『北斗の拳』を知っている世代にはぜひ挑戦してほしいゲームである。
■あたたた!!のおかげでキーボードスキルが上がる『北斗の拳 激打』シリーズ
『北斗の拳 激打』シリーズは、1999年にSSIトリスターから販売された『北斗の拳』の世界観を利用したタイピングソフトである。
それまでのタイピングソフトの多くは、画面に出てくる文字を打つだけでたいした面白味はなかった。しかし本作はタイピングに成功したら敵を倒せるというキャラクターゲームの要素を取り入れ、タイピングソフト界でのスマッシュヒットとなった。
シリーズ第一作の『タイピング奥義 北斗の拳 激打』のオープニングはアニメをオマージュしており「時は西暦200X年、タイピングの弱さにより荒廃したビジネス環境は……」と、パロディからはじまる。
初心者レベルの相手はザコ、指示された文字を打つと相手を倒せるが、時間内に打ち込めないと倒され、ケンシロウの「ユリアー!」という叫び声とともにゲームオーバーになる。
20年以上前の作品だが、本作はお試し版から現在もダウンロードもできる。パソコンスキルを上げつつ『北斗の拳』の世界観も楽しめる作品、キーボード操作が苦手な人、本作の世界観を実感したい人はぜひ試してほしい。