三浦建太郎さんによる人気ダークファンタジー『ベルセルク』の主人公・ガッツが持つ武器「ドラゴンころし」。「それは 剣と言うには あまりにも 大きすぎた」という作中の説明どおり、規格外の大きさと分厚さを誇る剣で、復讐を誓うガッツの背負う重みをあらわすようにズッシリと描かれている。
「大きすぎる剣」といえば、ガッツ以外にもさまざまな作品のキャラを思い浮かべる人が多いことだろう。自分の体よりも大きい剣を振り回して戦うのだから、当然ながら印象に残りやすいはず。
そこで本記事では、大きすぎる剣を振りかざして戦う漫画・アニメのキャラに注目してみたいと思う。
■『るろうに剣心』相楽左之助
最初に紹介するのは、和月伸宏さんによる明治時代初期の日本を舞台とした剣劇漫画『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー』に登場する相楽左之助だ。左之助は幕末時代、赤報隊に属していた人物である。自分たちに逆賊の汚名を着せた政府を恨んでおり、そうした感情から維新志士である緋村剣心に挑むも敗北。以降は彼の人柄に惚れ込んで深く関わっていくことになる。
そんな左之助が武器としているのは、騎馬兵士を馬もろとも斬り倒すためにつくられた巨大な刀「斬馬刀」だ。両面に付けられた刃や非常に長い刀身と柄を特徴としており、いかにも重くて扱いにくそうに見える。
怪力と打たれ強さを持ち味とする左之助にはぴったりの武器だが、巨大さゆえに攻撃の型が限られ、技を見切られやすいのが致命的な弱点。剣心にも完全に見切られた挙句、両断されるなど、作中ではさしたる活躍を見せられなかった。
■『機動戦士ガンダム00』ライザーソード
続いて紹介するのは、『機動戦士ガンダム00』に登場するライザーソードだ。ライザーソードは超大型のビームサーベルであるため厳密には大剣ではないが、ここでは印象的な大剣キャラの1体として紹介したい。
ライザーソードを使用できるのは、主人公・刹那の搭乗機であるダブルオーガンダムと支援機オーライザーが合体したときに限られる。作中では、『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』の第17話「散りゆく光の中で」において、衛星兵器メメントモリを破壊するために発射された。
その威力と射程は凄まじく、はるか遠くに位置するメメントモリにも少なくないダメージを与えるほどであった。完全破壊には至らなかったものの、戦艦どころか国すらも滅ぼしうるビーム兵器を、1機のモビルスーツに搭載してよいのかは甚だ疑問である。