■今後の活躍にも期待大!『ONE PIECE』ニコ・ロビン
尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』(集英社)に出てくる悪魔の実は、特殊な能力を多くのキャラに授けてきた。中には「こんな能力どうやって使うの?」というものもあるのだが、上手くいけば最強クラスの存在にも成り得る。いわゆるガチャ成功というものだろう……。
「麦わらの一味」の考古学者であるニコ・ロビンの「ハナハナの実」の能力は、体の一部をどこにでも花のように咲かせるというかなり変わった能力である。植物系かといわれると違うかもしれないが、植物を連想させる面白い能力であることは確かだ。相手の体から手足を生やして技をかけたり、地面に大量に手を咲かせることで相手の動きを封じたりと、作中では思いもよらない使い方がされている。
そんなロビンは大人の女性という感じで、普段は何事にも動じずにやさしく振る舞っている。しかし、自分の過去に関わることや仲間の危機には冷静ではいられない。敵に容赦ない攻撃を仕掛けてくるのだ。相手の体から生やした手で関節技を決める場面では背骨が折れそうになっていたので、絶対に食らいたくない……と思った。
他にも目や上半身、果ては全身を咲かせるなど、ストーリーが進むにつれて能力の幅も広がっているので、ロビンの今後の活躍にも期待したくなる。
植物を扱うキャラは、植物の特性を活かした戦い方が面白いといえる。普段は優しいのに、残酷な一面も持っている彼ら……うっかり本気で怒らせてしまったときには、想像を絶する体験を味わうことになるだろう。