『幽遊白書』蔵馬や『NARUTO』千手柱間も… 普段は温厚なのに“ドS”な一面を持つバトル漫画の植物使いたちの画像
幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX 霊界探偵編(バンダイビジュアル)

 バトル漫画やアニメに登場する能力はさまざまだが、その中に植物を自在に操れるというものがある。何も無いところからいきなり植物を生やしたり、植物で攻撃や防御をしたりと、かなり便利な能力といえるだろう。植物だからこそ相手が予想できない展開が起こり、思わず「人間は自然には勝てない」なんて言葉が浮かんでしまうこともある。

 植物系の能力を持つキャラの特徴として、温和で優しいというイメージが強い。しかし同時にそんなキャラたちは、怒らせると怖くもある……。まるで美しい花が猛毒を持っているかのようだ。

 そこで今回は、植物を操る能力者で二面性を持つキャラを紹介していきたい。

■二面性の激しさにドキッ…『幽☆遊☆白書』蔵馬

 冨樫義博氏による『幽☆遊☆白書』(集英社)には、特殊な能力を持つ妖怪が数多く登場する。中でも蔵馬は、植物を操って攻撃や防御をしたり相手の妖力を奪ったりと、他のキャラと比べてもバリエーションのある能力を持つ。

 普段は温厚な蔵馬が使う植物の攻撃は、妖力を通した薔薇を鞭のように扱う「薔薇棘鞭刃(ローズ・ウィップ)」。攻撃力が高く、相手を簡単に切り裂くこともできる。

 しかし蔵馬を怒らせると、そんな生易しい攻撃だけでは済まされない。暗黒武術会編の呂屠との戦いでは、シマネキ草の種を相手の体内に埋め込み、「死ね」の合図で皮膚を突き破って開花させていた。さらに戸愚呂兄が食らった「邪念樹」は、死ぬまで延々と幻影を見せられるという地獄のループ。どちらも絶対に食らいたくない……。

 普段は優しく柔和な雰囲気の蔵馬だが、その本性はA級妖怪に分類されたこともある「妖狐」で、身内や仲間が危険に晒されると極端なくらいのドSキャラに変貌する。それも彼の持ち味であり、まさしく薔薇にトゲがあるように二面性を持つキャラだった。

■意外とドSなのかも…?『NARUTO』千手柱間

 続いては岸本斉史氏による『NARUTO-ナルト-』(集英社)より。本作の中には「血継限界」と呼ばれる特殊な忍術が登場するのだが、その中でも木遁の術は別格の強さだといえるだろう。

 字から連想される通り植物を自在に操る能力だが、術のスケールの大きさにまず驚かされる。地形を変えるほどの巨大な樹を、何も無い場所に一瞬で出現させることができるのだ。もちろん根や枝を操って攻撃や防御をすることも可能。街づくりをするときにもかなり便利な術といえるだろう……。そんな木遁の術を扱える人物は限られており、その代表格が初代火影の千手柱間である。

 柱間はやさしく大らかな性格をしていて、どんな状況でも怒ることがまずない……というか、怒っているのを見たことがない。作中で挙げるとするなら一度だけ、弟の扉間がサスケを威嚇したときに、それ以上の殺気で周りを圧倒していた。「卑劣様」とまでいわれる扉間を一瞬で黙らせてしまう迫力からも、「柱間は実はドSなのでは?」と勘繰ってしまう。

 ちなみに木遁の術の中には、「挿し木の術」というものがある。枝を飛ばして相手に突き刺し、その枝が成長して相手を串刺しにしてしまうという残酷な術だ。ひょっとしたら、柱間の裏の顔を象徴しているのかもしれない……?

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