■まるでサンバカーニバルのような衣装「牙一族」
「牙一族(きばいちぞく)」は、牙大王を族長とする野盗集団である。マミヤの村を狙ったことからケンシロウたちとの抗争に発展し、最後はレイとケンシロウによって壊滅させられた。
牙一族の衣装は基本的に毛皮とズボンだけで、膝にはプロテクターのようなものをつけている。対して上半身は裸に毛皮のベストに、頭は牙か爪がついた毛皮のようなものを被っている。もう、寒いんだか暑いんだかよくわからない衣装だ。
そして一族のトップである親父の衣装は、毛皮からサンバカーニバルのような羽が豪華に生えており、目立つことこのうえない。まあ一族の長なので、衣装も存在感を出さないといけないといったところだろうか。
■動きにくくない? マスク以外にも注目してほしい「ジャギ」の衣装
最後に北斗四兄弟の三男・ジャギを紹介したい。 ジャギといえば弟のケンシロウにつけられた傷を隠すために被っている、黒い鉄仮面のインパクトが強い。しかしジャギの普段の衣装も、よく見るとツッコミどころ満載だ。
ケンシロウに恨みを持つシャギは、本人になりすますため胸の傷を周りに見せている。そのため裸にデニムベストのような衣装をまとっているが、ベストの肩回りには左右4本ずつのするどい鋼鉄があしらわれている。これでは首を回すたびにマスクと鋼鉄がカチャカチャ鳴ってしまいうるさそうだ……。
また膝下のプロテクターの横にも同じような尖った鋼鉄が3本ずつ生えており、歩くたびにどこかに引っかかってしまうだろう。確かに強そうだが、生活するうえで動きにくそうなジャギの衣装。威厳を保つため、多少の不便さは仕方ないのか?
振り返ってみると『北斗の拳』には実に多くのキャラクターが登場し、衣装や髪型は基本被っていない。雑魚キャラでさえ1人1人にインパクトがあり、連載開始から40年経つ作品なのにキャラクターの名前を聞くだけでその姿をパッと頭に想像できてしまうのがすごい。
奇抜すぎる衣装も本作品ならでは。衣装をチェックしながら『北斗の拳』を読み直すのも面白いだろう。