“でかいババア”に“牙一族”も…『北斗の拳』クセ強キャラたちの“奇抜すぎる衣装”の画像
ゼノンコミックスDX『北斗の拳【究極版】』4巻(徳間書店)

 80年代の代表的な少年漫画といえば『北斗の拳』だ。原作:武論尊氏、作画:原哲夫氏が描いたこの作品は、ケンシロウをはじめとした主役キャラが魅力だが、実は彼らの命を狙う‘‘雑魚キャラ”もかなり魅力的。

 その理由の1つに、彼らが身につけている衣装があるだろう。世紀末の物資不足に悩む時代背景に「それ、どこで用意したの?」と、思わず突っ込みたくなるような雑魚キャラ衣装のあれこれ。今回はそんなインパクトのある衣装を紹介したい。

■上半身はカッコいいのに下半身はそれでいいの!?「ウイグル獄長」

 ウイグル獄長は、トキが幽閉されていた大監獄・カサンドラの獄長である。この地域を恐怖で支配していた巨体の悪党で、鞭を使い相手を倒していく。

 そんな迫力のあるウイグル獄長だが、衣装をよく見るとかなりツッコミどころがある。まず上半身だけを見ると、モヒカンと牛の角のようなものがついた兜をかぶり、口にはたくましいヒゲ。風になびく長いマントを首から巻き、相手を威嚇する姿は恐ろしい。

 しかし下半身を見ると、カッコいいベルトと腰巻はしているものの、ブリーフ1枚しか履いていないのだ。推定300kgを超える巨体に、ハイレグブリーフ1枚って……。あまりの恐ろしい獄長なだけに、部下が服装について進言することはできなかったのかもしれない……。

■世紀末のこの時代に完璧な女装「でかいババア」

 通称‘‘でかいババア”は、『北斗の拳』序盤に出てくる拳王軍の大男だ。カサンドラから村へ帰るマミヤに‘‘水をいただけないか”と頼まれ快く渡すも、その水は毒入り。このように周到に策を練っていたようだが、最終的にはケンシロウに見破られ、あっさり倒されてしまうキャラクターだ。

 このでかいババアの衣装をよく見ると、胸も膨らんでいてしっかり女装をしているのが分かる。また、エプロンもアジャスター&ポケット付き、髪の毛も後ろ一つにしっかりまとめるなど、老婆に扮する芸が細かい。

 物資不足であろうこの時代に、そこまで完璧な女装をするのは苦労しただろう……。最後は「おまえのようなババアがいるか!!」とケンシロウに真顔で突っ込まれているのも印象的である。

■『北斗の拳』なのに‘‘ジョジョ感”が漂う!? 異色の衣装「ゼブラ」

 ゼブラは『北斗の拳』原作203話に出てくる悪役だ。最終的にケンシロウをサポートするヒョウを暗殺すべく、カイオウによって送り込まれた修羅の1人である。

 ゼブラの衣装は、その名前の通りシマウマをイメージしているのだろう。細長く黒いヘルメットのようなものを被り、全身は白黒のプロテクターで覆われている。手足が長く、草原を走るシマウマのようにも見える。

『北斗の拳』の雑魚キャラの多くは上半身裸といったスタイルが多いため、ゼブラの全身衣装はちょっと奇抜で、やや‘‘ジョジョ感”が漂っているような気もするのは筆者だけだろうか。なお、アニメ版では白黒感がより強調されているので、さらに奇抜さが際立っている。

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