■バラエティ番組で声優の活動の枠を広げた山寺宏一
さて、世間にとってもっとも「顔出ししている声優」として有名なのは、20年にわたって子ども向けバラエティ番組『おはスタ』(テレビ東京系)のメイン司会者を務めた山寺宏一さんだろう。
「やまちゃん」として子どもたちに親しまれていた山寺さんは、当時の子どもたちにとっては、逆に声優のイメージがあまりないかもしれない。また、同番組内コーナーにてなぞなぞコーナーを担当していた怪人ゾナーは声優の森久保祥太郎さん、同じく麗人サイガーは斎賀みつきさんであるが、これも大人になってから担当キャラの存在を知ったという人は多いのではないだろうか。
最近では『おはスタ』に木村昴さんがレギュラーとして登場し、NHKで放送されている不定期の音楽バラエティ番組『おげんさんといっしょ』には宮野真守さんが強烈なキャラの雅マモルとして登場し、お茶の間を沸かせている。
現在では、多くの声優がバラエティ番組を盛り上げているが、山寺さんたちが朝の番組で声を届け続けたことで、その道が開かれたと言っても間違いではないだろう。
彼らの活躍ぶりには、本業が声優だというのを後から知った人も多いのではないだろうか。これからもどんどん顔出しをして活躍する声優は増えていきそうだ。