大ヒットアニメ『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役で知られる声優・花江夏樹さんが、現在放送中の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)に出演。登場したシーンはわずかながらも意外な顔出し出演がX(旧ツイッター)で瞬く間に話題となり、関連ワードがトレンド入りを果たした。
普段はテレビアニメや番組ナレーションなどを務める声優たちの、ドラマやバラエティ番組での活躍が珍しいものではなくなっている。
2024年放送予定の吉高由里子さん主演の大河ドラマ『光る君へ』では、『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ役や『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサト役で知られる声優の三石琴乃さんが出演することが発表されている。
三石さんといえば、2021年の『リコカツ』や2023年1月クールの日曜劇場『Get Ready!』など、テレビドラマでの俳優としての活躍が目立っている。名前を聞いただけで彼女の演じてきたキャラの顔が思い浮かぶという人が多いと思うが、逆に本業が声優だということを知らない人もいそうなほどマルチに大活躍している声優は多い。
■見ないクールはない、テレビドラマでの声優の大活躍
ドラマでの活躍が目立つ声優といえば、『呪術廻戦』の七海建人役や『ゴールデンカムイ』の尾形百之助役などで知られる津田健次郎さんもそうだろう。色気のある大人の男性の声を得意とする津田さんはもともと舞台俳優としても活動しており、2000年ごろからドラマにも多く出演していた。
特に近年ではそれが顕著で、『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)や、『最愛』、『ラストマン-全盲の捜査官-』(ともにTBS系)で活躍。各クールで見かけない時期はないほどで、8月25日放送の『トリリオンゲーム』(TBS系)第7話では、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんとともに出演し、制作会社の報道プロデューサーという作中の重要人物を演じたばかりだ。
また、津田さんは自身が主人公・龍の声を演じたアニメ『極主夫道』の実写版PVでも監督・主演を務めていた。そのきっかけは「キャラと顔が似ていた」からだという。声もアニメと同じ、顔も似ているというあまりのピッタリさにファンの間で多くの話題を集めていた。
それが功を奏してか、津田さんは同作のおまけシリーズとなるNetflix配信の実写ドラマ『極工夫道』にも主演として登場している。とある一軒家で家事の道を極めようとする男を演じており、謎のシュールさが癖になりそうだ。
津田さんの渋いビジュアルはまさに「イケオジ」。顔や芝居だけでなく声もいいのだから、ますますドラマなどでも重宝されるだろう。
ドラマで大活躍の声優といえば、『名探偵コナン』の高木渉刑事役で知られる高木渉さんもそうだろう。もともと高木刑事は名前が設定されておらず、声を担当した高木さんがアドリブで自分の名前を名乗ったところそのまま採用され、漫画にもキャラが逆輸入されレギュラーキャラになるという逸話を持つ。
2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』で、小山田茂誠役で出演したのがテレビ初出演で、高木さんはそこから『半分、青い。』『なつぞら』『青天を衝け』などNHKをはじめとした映像作品に多く出演している。