アニメ『NARUTO』放送20周年! 死んでもなお再登場してほしい印象的な敵キャラたち 再不斬や白、うちはオビトも…の画像
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

 アニメ『NARUTO-ナルト-』放送20周年を記念する完全新作エピソードが、本日9月3日から4週連続で放送されることが決定した。原作である岸本斉史氏の同名漫画は、1999年から2014年まで連載され、発行部数は全世界累計2億5000万部を超えている。今なお愛され続けている名作だが、今回の放送でよりいっそう人気に火がつくことは間違いないだろう。

 本作に登場するキャラは皆魅力的で、それぞれにドラマがあり、なかには悲しい最期を迎える者もいる。また敵キャラの場合も悪に染まった事情がちゃんと描かれており、単なる勧善懲悪ではないところが面白い。

 そこで今回は死んでしまったキャラの中から、特に再登場してほしい敵キャラを紹介していく。

■初期で退場したにもかかわらず存在感を放つ名コンビ… 桃地再不斬&白

 ナルトたちの前に最初の強敵として登場したのが、桃地再不斬と白(はく)のコンビだ。再不斬は「霧隠れの鬼人」と恐れられた霧の忍刀七人衆のひとりで、抜け忍となって付き人の白と行動を共にしていた。あるとき裏社会で活躍するガトーに雇われてからは、彼の仕事の邪魔であるタズナの暗殺を依頼されることになる。

 カカシ率いるナルトたち第七班はタズナ暗殺を阻止するため、ふたりとの戦闘を余儀なくされた。激しい戦闘を経て再不斬と白はいずれも命を落とすが、その高い戦闘技術には誰もが驚いたはずだ。再不斬の持つ「断刀・首斬り包丁」での攻防やサイレントキリング、白が使用した秘術「魔鏡氷晶」など、見ていてワクワクさせられる展開ばかりである。

 そんな再不斬や白の魅力としては、悪人に見えてどこか人間臭さがあるところも挙げられるだろう。カカシが動けなくなった再不斬に「雷切」でとどめを刺そうとした時、白は自らが盾となり死んだ。一方の再不斬も白が死んだことに涙を流し、最期には「…できるなら… …お前と… 同じ所に… 行きてェなぁ…」とつぶやいて息絶える。あまりにも悲しい幕引きだ。

 登場したのがかなり初期だったにもかかわらず、その絆の強さから多くのファンの心に残っているであろう再不斬と白。ナルトたちに与えた影響も大きかったため、死んでしまうのは惜しかった。もし生前とちがって誰かに利用されることなく再登場したとしたら、今度は味方になってくれる可能性も十分に考えられるだろう。

■弟弟子に希望を託して死んでいった悲しき悪役・長門

 『NARUTO』に登場する強大な悪役のひとりが長門である。長門は暁の中で身を隠しながらペイン六道を操り、尾獣確保の作戦の中心にいた。彼は本来心優しい少年で、自来也に育てられたことで正義の忍になるはずだった……が、親友だった弥彦の死によって大きく変わってしまう。

 戦争によって、大切な人たちが次々と理不尽な死を迎える世界にうんざりしてしまった長門。彼は尾獣を利用した兵器を作って世界中にばら撒き、それぞれの国が牽制し合うことで争いをなくそうと考える。

 己の寿命を削ってまで外道魔像を口寄せし、苦しみながら戦う長門の姿はかなり痛々しく、自分の行く道が正しいのかも分からずに動いているようにも見えた。

 やがてナルトとの戦いで敗れた長門は、彼との問答でそのブレないまっすぐな忍道に心を動かされてしまう。そして自来也との過去を思い出し、最期には「お前を…… 信じてみよう… うずまきナルト…」と言ってナルトに希望を託した。

 長門は輪廻眼の使い手であり、ナルトと同様に無限の可能性を持っていただけに、死んでしまったことが残念でならない。もし再登場するなら、万全の状態で弟弟子であるナルトと共闘する姿を見てみたい気がする。

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