『SLAM DUNK』流川に『ONE PIECE』“Dの一族”も…漫画に登場する“眠気に勝てずに衝撃の行動を取ったキャラ”の画像
『SLAM DUNK』Blu-ray Collection VOL.2(TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D))

 世の中に数多くある漫画やアニメ作品のなかで、時折見られる「よく寝る」キャラクター。それぞれ睡眠による独特の行動は物語の箸休め的な描写として、見ている人に自然と強い印象を植え付けているように思う。今回は「眠気に勝てずに衝撃の行動を取ったキャラ」と題して、睡眠に特徴のあるキャラクターを4人紹介しよう。

 まずはじめに、井上雄彦氏による『SLAM DUNK』より、湘北高校のエース・流川楓の衝撃行動を紹介しよう。

 流川は無口でクールな性格とその端正な顔立ちから、女性人気が高いのはもちろん、男性からの人気も非常に高いキャラクターであり、主人公・桜木花道の終生のライバルでもある。

 流川は世界一のバスケットマンを目指すだけあって実力は本物で、チームメイトからの信頼も厚い。しかし、彼はバスケ以外のことにはとにかく無頓着なのである。

 趣味を「寝ること」と語る流川は学校の授業などにも興味がなく、机に堂々と突っ伏して睡眠を取っている。数学の授業でいつものように寝ていると、ついに担当教師の逆鱗に触れてしまい「私の授業はそんなにつまらんか!!」と激昂されてしまう。

 丸めた教科書で高速で何度もはたかれた流川は187cmの巨体をのっそりと起こし、「なんぴとたりともおれの眠りを妨げるやつは許さん…!!」と、有名なセリフを発する。その後の描写で何をしているかは不明だが、「ガタガタン」という激しい音から察するに、机を挟んで激しく掴みかかっている様子が目に浮かぶ。

 今となっては教師が教科書ではたくのも大問題に発展しかねないが、睡眠を邪魔されたからと、万が一教師に掴みかかっていたら、それはそれで相当な問題児である。

 しかし、バスケをすれば超一流でありながら、自身の眠りを妨げるものに対して容赦がないというその身勝手さとギャップに、どこか憧れを抱いてしまっていたのは筆者だけだろうか。

■「Dの一族」ルフィとガープ

 続いては『ONE PIECE』より、「Dの一族」の3人だ。

 まずはエニエス・ロビー編にて、世界政府との激しい戦いを終えたルフィだ。ガレーラカンパニーの特別ルームで休養中のルフィを見舞いに、海列車駅長のココロが訪ねてくる。

 サンジが作った料理にがっつくルフィを見て「海賊王も元気なもんらね!!」と感心するココロだが、実はルフィはこのとき寝ていた。サンジいわく、戦いの疲労で食事を取り損ねるのを嫌ったルフィは、とうとう寝たまま食事する技を身に着けたというのだ。何かあれば肉を欲するルフィらしい驚愕の行動である。

 そんなルフィを捕まえるため、海軍として登場したのがルフィの祖父・ガープだ。ルフィを強い海兵に育てようと幼少期に厳しい修行をさせてきたが、海兵どころかすっかり海賊として名を挙げた孫に対して激しく声を荒げる。

 胸ぐらをつかみながら、愛ある拳でルフィを殴ろうとするガープ。すっかり闘争心を折られたルフィを見てうろたえる仲間たちだったが、次の瞬間、ルフィとガープは同時に眠りに落ちるのだ。

 戦闘後の疲労があるルフィはまだしも、ガープまでもがこぶしを振り上げた状態のまま眠りにつくのだから驚きだ。紛れもなく孫と祖父であるという血の繋がりが感じられた印象的なシーンである。

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