■トリコロールカラーも実は有用!?
白を基調とするモビルスーツの代表格といえばやはりガンダムだが、そのカラーリングは白1色ではなく、赤・青・白の組み合わせのいわゆるトリコロールカラーが基本である。さらにここに黄色も加わるのでさすがに目立ってしまうのは明らかだと思える。
しかし、それも宇宙空間以外では違うかもしれない。ガンダムのトリコロールカラーは市街戦においては効果があるのでは? という説が、ガンダムファンの間で考察され始めているのだ。
というのも、近年横浜などで実物大ガンダムが展示されることがあるが、実は意外と都市の風景、ビルの外壁の色や街の灯り、周囲の広告や看板の色などに溶け込んで見えるのだ。
もちろん、試作機として作られたがゆえのカラーリングではあるのだが、都市迷彩として一定の効果があることも事実であると考えると、トリコロールカラーもまた、実は理にかなっていると言えるのではないのだろうか。
特に迷彩という観点からモビルスーツの「色」について考察してみたが、実物大ガンダムの登場によってトリコロールカラー有用説が現れたように、今後も思わぬ視点からモビルスーツの色に関する新説が生まれるかもしれない。シリーズの開始から40年以上の時を経てもなお、様々な側面から考察を深めることができるのも、ガンダムシリーズの特異な点だと言えるだろう。