■テストには出ないけど結構みんな知っていた『三國志』
最後の一本はコーエーの『三國志』。小中高校で日本史や世界史は習いますが、三國志はその範囲外でした。なのに、なぜか三國志を知っている人が多かったのはコーエーの『三國志』をプレイしているか、もしくは横山光輝先生の代表作「三国志」を読んでいたからのどちらかといっていいでしょう(どちらかで三国志を知ってもう片方にも手を伸ばし、結果的にどちらも履修した自分のような方が一番多そうですが)。
日本では古墳時代だったころに、個性豊かな大勢の武将たちが覇を競っていたというだけでだいぶ驚きのある三国時代。それを描いた『三國志』は、遊びながら三国時代の模様を目の当たりにできるゲームでした。
今となっては記憶も怪しいところがありますが、それでも三国志の武将の名を聞くと「武力があれぐらいで、知力はこんなもんだっけ……」と、なんとなく頭に浮かぶのはゲームの影響でしょう。
別に勉強のために『三國志』を遊んでいたわけではありませんが、それでも遊ぶのをやめられなかったのは、ゲームそのものが面白かっただけでなく、そこで得られる魅力的な武将と、コミックなどでその歴史の流れや背景などを知る楽しさがあったからで、そのつもりがなくとも勉強をしていたということなのかもしれません。
一時期、ゲームで勉強することが提唱された時期もありましたが、ゲームであっても勉強をするという意識が強いからか、あまり効果があったとは聞いたことがありません。ゲームはやっぱり楽しく遊べるのが第一。その結果、もとネタに興味がわいたり、繰り返し遊んでいるうちに学んでいたりするのが今回紹介した3本です。皆さんにもプレイを通じて学びを得て、人生が豊かになったゲームがあると思いますが、どんなゲームでどんなことを学んだのかぜひ教えてほしいですね。