ファミコン40周年で振り返る!株、名産品、歴史…“楽しい”だけじゃない「遊びながら勉強になったこと」の画像
ファミコン版『三國志』
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 2023年7月15日に、ファミリーコンピュータが誕生して40年を迎えます。『ドンキーコング』(任天堂)に始まり、最後のソフトとなった『高橋名人の冒険島IV』(ハドソン)までの11年間に発売されたソフトは1252本(諸説あるようです)。そんなソフトの中には、私たちを楽しませてくれたり、悩ませてくれたり、またゲームの意図とは違うかもしれませんが勉強になったものもあったりします。そんな学びのあったゲームの中から、これは! というソフトを3本紹介したいと思います。

■遊んでるうちに日本の地理と名物が脳に刻まれていく『桃太郎電鉄』

 小中学生のころの社会の授業で日本のことを勉強したと思いますが、それ以上に勉強になったといっても過言ではないのが『桃太郎電鉄』(ハドソン)です。もともとはハドソンから発売されたRPG『桃太郎伝説』のパロディ的なスピンオフタイトルで、日本全国を列車で巡りつつ、収益額を競うボードゲームです。1988年12月2日に最初の作品が発売されて以来、数々のハードで今もリリースされているのはすごいですよね。

『桃太郎電鉄』

 すごろくタイプのボードゲームで日本全国の都市を巡るのですが、そのためには「その都市がどこにあるのか」を覚えなくてはなりません。学校で習ったとはいえ結構あやふやなのですが、そこは勝負が掛かっているため、授業のときよりも頭を働かせた覚えがあります。そして、目的地となる大都市に止まるとその都市の特産品や特徴をデフォルメしたイラストが表示。また、収益を上げるために路線や物件の購入などを行うのですが、その地方の名産物を購入できることもあって「へー、この街はこういうものが有名なんだ」と改めて覚えなおしたり、新しく知ったりと学校の勉強などとは違った学びがあったりしました。

 1作目となるファミコンの『桃太郎電鉄』では、各都市の特産品はそれほどアピールできていませんでしたが、のちのシリーズではより前面に押し出されたりしているので、そちらで覚えたという人が多いかもしれませんね。

『桃太郎電鉄』

■「株」という摩訶不思議なモノを目の当たりにした『松本亨の株式必勝学』

 いまや子どもでさえ知っている「株」。企業が資金を集めるために発行されるものですが、当時の私からすれば新聞に数字が並んでるだけの印象ぐらいしかなく、これを使ってマネーゲーム、つまりお金儲けをするなんて発想はありませんでした。それを教えてくれたのが『松本亨の株式必勝学』(イマジニア)です。

『松本亨の株式必勝学』

 株式投資の格言「人の行く裏に道あり花の山」から始まるこのゲームは、2年間で100万円を1億円以上に増やすことが目的。情報を集め、株を売り買いすることでお金を増やしていくゲームなのですが、現物取引や信用取引などといった株取引の概念をこのゲームで学びました。

 ただ、このゲームでは結婚したり子どもができたりといった要素もあり、株トレードゲームにとどまらず、人生ゲームや育成ゲームとして楽しんでいた覚えがあります。まぁ、実際にお金が減るわけではないのでいくらでも試行錯誤でき、1億円以上稼いでクリアできたときには達成感がある一方、それまでに何度も破産したことを考えるとお金と株ってかなり怖いものだなと強く印象付けられたゲームでしたね。

『松本亨の株式必勝学』
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