7月8日は「7(ナン)8(パ)」と語呂合わせで読むことから雑誌『ポパイ』の提唱で「ナンパの日」とされている。バトル漫画にも、女好きで、一目惚れしては毎回振られることが当たり前になっているナンパキャラは少なくない。たとえば行く先々で美女に恋に落ちるも、ことごとく玉砕するのが定番となっている『ONE PIECE』のサンジなどはその代表例だろう。
そこで今回は、バトル漫画に登場する女好きキャラの振られエピソードをいくつか紹介していきたい。
■意外と読者人気が高い女好きキャラたち
吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』(集英社)では、美女を見かけるとすぐに求婚をする我妻善逸がそうだ。初登場からいきなり道端の女性を捕まえて「その子は俺と結婚するんだ 俺のこと好きなんだから」と叫んでいた。
その後、女性からビンタを受けて逃げられてしまうがそれでもめげず、次は禰豆子を見てすぐに惚れてしまった。ヘタレでいつもネガティブ思考。だが剣士として活躍する場面とのギャップがあるため、誌上で行われた人気投票企画では堂々の1位を記録している。惚れっぽいながらも目移りすることなく一途に女性を思う姿は、女性読者からも好感度が高いのだろう。
原作・武論尊氏、作画・原哲夫氏による『北斗の拳』(集英社)の南斗五車星のジュウザもまた、女性好きのナンパキャラだが、彼もまた読者人気が高い人物だ。見た目や言動が軽く、自由を好む。まるで雲のように揺蕩う男という印象がぴったりハマるのがジュウザというキャラクター。
女好きのジュウザは、女性だけが囚われているであろう場所に出向き助けようとする。そして助け出した後は、全員を連れて帰り自らのモノにしようとしていた。しかし全員が既婚者ということを知るとハーレム計画はそこで終わってしまう。
とはいえ、ガッカリしながらも女性たちをしっかり解放しているところがジュウザという男で、自由を好む男ということで、あえてそう見せている所がどこか憎い。
善逸の例もあるように、少年漫画のナンパキャラは人気が高い。ジュウザも同じく本誌連載中から非常に人気が高かったが、2018年に『北斗の拳』の35周年を記念して行われたアンケート企画「北斗の拳 国民総選挙」でもケンシロウを抑えてジュウザが5位となっていた。