■『魔女の宅急便』ほうき
ジブリアニメでとくに人気のある作品のひとつが、『魔女の宅急便』だ。主人公のキキが一人前の魔女になるために、新たな街で生活をする姿が物語が描かれている。
そんなキキの移動手段はどこにでもある「ほうき」である。海の見える街を気持ちよさそうに飛び回るキキの姿を見て、一度は自分もほうきに乗って飛び回ってみたい!と思った人も多いはずだ。スピードさえ出さなければ、ゆったりと乗れそうな気もする。
しかし作中で何度もキキが落ちそうになったり、魔法が使えなくなって思うように操縦できなくなったりしたのを見てしまうと、ちょっと怖い。とりわけ最後のトンボ救出シーンではハラハラドキドキさせられてしまった。気を抜いたら上空から真っ逆さま……なんてことになりかねない。
ほうきで空を飛ぶというのは本作に限らず、『ハリー・ポッター』シリーズをはじめとしたファンタジー作品の定番。幼い頃、ごっこ遊びでほうきにまたがった経験がある人も多いのではないだろうか?比較的身近なアイテムだからこそ、想像力を刺激されて心くすぐられてしまうものだ。
漫画やアニメに登場する架空の乗り物は、現実では不可能だからこその憧れがある。しかし条件の厳しさやクセの強さもあるので、乗りこなすことは簡単ではないだろう。懐かしいあの頃……「あれ乗ってみたい!」とワクワクさせてくれただけで十分だ。