『ジョジョ』ディアボロに『BLEACH』ザエルアポロなど…「ピンク髪の男性キャラ」には変わり者が多い?の画像
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

 最近、ピンク色の髪の女性キャラの人気がよりいっそう高まっている。偶然なのかもしれないが、『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャーや『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃、『ぼっち・ざ・ろっく!』の後藤ひとりなど、話題作にはピンク髪キャラが付き物な気も……。

 ピンクという色は安心感や幸福感を感じさせ、ストレスなどを抑制するという話もある。ピンク髪の女性キャラたちも、どこかフワフワした雰囲気で可愛らしいキャラが多い。

 しかし一方でピンク色の髪の男性キャラを見てみると、女性キャラとは違い、少々変わり者だったり、奇抜なイメージだったりと個性的なキャラが目立つ。今回は、そんな強烈な個性を持つピンク髪の男性キャラを紹介したい。

 

 まずは、久保帯人氏の『BLEACH』に登場するザエルアポロ・グランツ。死神たちの前に立ちはだかる十刃(エスパーダ)の一人で、自身の研究を何よりも優先しているマッドサイエンティストだ。

 肩ほどの長さのピンク髪に美形な顔立ちが印象的なザエルアポロだが、相手に自分を孕ませる狂気的な能力“受胎告知(ガブリエール)”など、技も言動も悪意に満ちたものが多い。

 彼は阿散井恋次らとの戦いでは優勢に立っていたが、最終的には涅マユリによって“超人薬”を接種され、1秒が100年にも感じられる長い苦痛を味わいながら倒された。そのキャラの濃さから、レギュラーキャラではないにも関わらず、多くの読者の心に残った印象的なキャラである。

 続いては、荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』第5部「黄金の風」のラスボスであるディアボロ。ジョルノやブチャラティが裏切ったギャング組織・パッショーネの頂点に君臨するボスで、実の娘であるトリッシュを自身の地位のために殺そうとするなど冷酷で残虐だ。

 髪型も、他のキャラではまず見られないであろうというくらい特殊なもので、ピンク色の長髪に緑色の斑点がついている。荒木氏によると、このヘアスタイルは染めているものらしく、ヒョウ柄がモチーフだという。

 一方でディアボロは気弱で優柔不断なヴィネガー・ドッピオという別人格も持っている。ドッピオが“とうおるるるるるん”などと電話のベル音を発した後、ひとり芝居でボスと通話を始めるシーンはなんとも不気味だった。

 ディアボロは、個性的な『ジョジョ』の世界でもひときわ異彩を放っていた。彼もまた、一種のカリスマ性を持つ敵キャラであることは間違いないだろう。

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