『FF』や『世界樹』にも登場…ボス並の強さでプレイヤーを全滅に追い込んだ“可愛すぎる一般敵キャラ”3選の画像
PlayStationソフト『ファイナルファンタジー タクティクス』

 RPGでは冒険するプレイヤーの前に幾度となく“雑魚キャラクター”が立ちはだかり、彼らとの戦いを経てキャラクターは経験値を得て成長していく。その見た目は多種多様だが、なかにはマスコットのような可愛らしさの裏に、トラウマ級のとんでもない実力を隠し持っている場合も……。見た目と実力のギャップが凄まじい“強敵”たちについて見ていこう。

■ラスボスと同等の体力で立ちはだかる小動物たち…『ヴァルキリープロファイル』ハムスター

 1999年にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたPSソフト『ヴァルキリープロファイル』は、北欧神話をモチーフに、人間と神が入り乱れる壮大な物語が描かれている。

 ファンタジー作品らしく、いわゆる“モンスター”と呼ばれる雑魚キャラが多数登場するのだが、本作の隠しダンジョンには“強敵”と呼ぶにはあまりにも可愛らしいキャラが登場する。

 その名もずばり、ハムスター。そう、我々が現実世界でも愛玩動物として触れることのできる、あの小さな動物だ。

 見た目もまんまハムスターで、ほかの雑魚キャラとは違う愛くるしい姿に、思わず緊張の糸が緩んでしまったプレイヤーも少なくはないだろう。

 だが、戦ってみてすぐに、そのあまりにも極悪非道な性能の数々に絶望することとなる。

 なんとこのハムスター、本作のラスボスと同様の“40万”という桁違いのHPを誇る屈指の強敵。もちろんそれだけでなく、繰り出してくる攻撃の数々も実に凶悪なのだ。

 群れでキャラクターを襲って万単位のダメージを与える「カモンレミング」など、準備をしていなければ全滅必至な技の数々を使いこなす。また、ただでさえ回避率が高いうえに、そもそも体が小さいためこちらの攻撃の一部が命中しないなど、高火力を叩き込むことすら許してはくれない。

 さらに、このハムスター、なんと“必ず4匹で出現する”という特徴まで備えている。すなわち、HPの総合計は160万……まさにプレイヤーにとっては“悪夢”とも言える状況だろう。

 その凄まじい強さと見た目のギャップからプレイヤーたちに大きなインパクトを与え、のちのシリーズにも同様の雑魚キャラが登場することが“お約束”となったほど。なぜハムスターをここまで強くしようとしてしまったのか……ある意味、本作の“裏ボス”ともいえる、凄まじい性能の雑魚キャラクターである。

■その凶悪さはまさにシリーズの“洗礼”!『世界樹の迷宮』毒吹きアゲハ

 2007年にアトラスから発売されたニンテンドーDSソフト『世界樹の迷宮』は、かつての『ウィザードリィ』を彷彿とさせる3DダンジョンRPGだ。プレイヤーは自身の好きな組み合わせでパーティを組み、迷宮の奥に潜む“真実”を求め、高難易度なダンジョンへと挑んでいく。

 かなり高い難易度が本シリーズのウリでもあるのだが、数々の雑魚キャラクターのなかでも、迷宮に踏み込んだ初心者プレイヤーたちに“洗礼”を与えるのが序盤の敵キャラクター・毒吹きアゲハだ。

 見た目は紫の羽を持つ大きな蝶々で、その名前の通り“毒”を使いこなしてプレイヤーたちを苦しめる。序盤に登場する一般的なモンスターで、行動パターンも“毒”をばらまくということ以外は、そこまで特殊なことはしてこない……と、これだけ聞くとRPGによくいる一般的な雑魚キャラクターでしかないのだが、問題なのはその“毒”の威力。

 なんと適正レベルで戦った場合、毒の一撃はキャラクターの総HPの半分以上を軽く持っていってしまう。初代作品ではプレイヤーが出会った際、30から40程度のHPに対し、軽く20以上の値が削り落とされるさまは圧巻といえる。

 RPGに慣れていると「たかが毒」と侮りがちだが、その目も覚めるような大ダメージでプレイヤーたちの出鼻をくじいてくるのだ。この凶悪さについて、開発サイドは「人が毒くらったら死ぬでしょ、普通」とコメントしており、リアリティを追求したことでこの凶悪極まりない雑魚キャラクターが生まれた、ということだろう。

 のちのシリーズにもほぼ皆勤で登場しており、シリーズの恐ろしさを語るうえでたびたび名前が登場する雑魚キャラクターである。

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