中国でも1位の高評価!原作者も驚き…アニメ『スキップとローファー』最終回に早くも「2期期待」の声の画像
『スキップとローファー』(C)高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

 2023年4月からTOKYOMX系にて放送されていたアニメ『スキップとローファー』の最終回が6月20日に放送された。

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』や『機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2』などの人気作の続編や、『【推しの子】』などの話題作が並んだ2023年の4月クール。大作ぞろいの中で『スキップとローファー』の注目度は決して高いとは言えないスタートだったが、放送開始から回を進めるごとにアニメファンの間で話題に。

 国内だけでなく同作は中国でも人気を集めており、6月20日には『スキップとローファー』が中国の動画サイトBiliBiliで、2023年4月クールに放送されたアニメ作品の中でレビュー評価が1位になったことが発表された。この発表を受けて、原作者の高松美咲氏は自身のツイッターを更新し「めちゃすごい事です!!!」と喜びをあらわにしていた。

■「ストーリーが丁寧」「懐かしく優しい気持ちになる」

『スキップとローファー』は、現在『月刊アフタヌーン』(講談社)にて連載中の青春漫画。田舎出身の主人公が東京の高偏差値高校へ進学したところから物語が始まる。

 主人公の岩倉美津未は人生設計だけは完璧だが、天然でどこか周囲から浮いている性格。そんな美津未が入学式の日に同級生の志摩聡介と出会ったことで、学校生活が少しずつ動き出すという、青春のきらめきを感じる作品だ。

 アニメ化以前より「マンガ大賞2020」で3位を受賞し、2023年5月には第47回「講談社漫画賞」総合部門を受賞した同作。アニメ化を機にさらに知名度が上がり、アニメファン以外からも「ストーリーが丁寧」「懐かしく優しい気持ちになる」と高評価を集めていた。

 アニメでは、美津未らの入学から、クラスメイトたちと仲良くなっていく過程や学校でのイベント、夏休み、文化祭と、つい学生時代を思い出してしまうような青春が優しく丁寧に描かれた。登場人物はそれぞれ個性的だが、中でも注目すべきは、1話で美津未と出会った時から好青年で完璧に見えた志摩が、自分の過去と向き合い、自己を見つめ直していくところだろう。アニメは20日に放送された第12話「キラキラ」で終了しているが、この先の生徒たちの関係性が気になるという視聴者は多いのではないだろうか。

 放送を受けて、ファンの間では「人と関わることでみんな成長していくんだと感じて泣けた」「登場人物全員好きになった」「最終回になっちゃうの寂しい」「2期を早く」「2期が楽しみ」といった声がネットに上がった。

 現在8巻まで発売されているコミックスでは、主人公らは2年生に進級している。原作者の高松氏もツイッターで「回収してないエピソードとかね、 深掘りできてないキャラとか、 原作のほうでめちゃくちゃやってます! 今みんな2年生です! よろしくお願いします」「あの話もあの話も…動いてるとこ見たい」と、原作のプレゼンと2期放送への期待をのぞかせた。

 少女漫画のようなテイストがありながらも、決して恋愛モノというわけではなく、誰もが抱える悩みや自分との向き合い方を丁寧に描く人間ドラマの側面に、視聴者は温かい気持ちになるのだろう。『スキップとローファー』を見ていると、青春を追体験しているような気持ちになる。この春一番の名作と名高い『スキップとローファー』の2期放送に期待したい。

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