■見た目は犬だが心は変身ヒロイン、福圓美里さんの「イギー」と「ちびうさ」

 福圓美里さんは、『美少女戦士セーラームーンCrystal』の「セーラーちびムーン/ちびうさ」、『スマイルプリキュア!』の「キュアハッピー/星空みゆき」、『天国大魔境』の「ミミヒメ」など、活発でかわいい少女を演じることが多い。

 そんな中で意外なのは『ジョジョの奇妙な冒険』の「イギー」だろう。憎たらしいが、情に厚く、頭が良く、いざという場面では頼りになる存在だ。絵柄や声のギャップがあるものの、セーラーちびムーンやキュアハッピーといった変身ヒロインに負けないマインドを持っているのかもしれない。

 他に『DARKER THAN BLACK』シリーズの「銀」、『ストライクウィッチーズ』シリーズの「宮藤芳佳」も演じているが、これら作品でも前述のキャラクターたちとはまた違った演技のギャップを楽しめるだろう。

■大谷育江さんの「ピカチュウ」と「ガッシュ・ベル」

 大谷育江さんといえばアニメ『ポケットモンスター』シリーズの「サトシのピカチュウ」を演じている声優である。他にも『ONE PIECE』の「トニートニー・チョッパー」といった、動物的なかわいさを活かして活躍している。

 そんなかわいい小動物キャラを演じる大谷さんは少年声もおなじみで、『名探偵コナン』の「円谷光彦」や、奇しくも「ピカチュウ」とは電撃繋がりである『金色のガッシュベル』の「ガッシュ・ベル」も演じている。また90年代の『りぼん』読者にとっては『姫ちゃんのリボン』の野々原姫子役の印象が強いという人も多いかもしれない。年頃の天真爛漫な少女が、悩んだり恋をしたりする、ピカチュウのイメージで彼女の声を聞くと、そのギャップにやはり驚かされてしまうだろう。

 そもそも動物を演じているというだけでも職人技を感じる。多種多様な音色と演技を使い分ける声優たちに、ただただ驚き、尊敬するばかりである。

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