柔道ものの『ドカベン』原作者ガッカリの『YAWARA!』…メジャーではない「実は実写化されていた」衝撃作品の画像
ビッグコミックススペシャル『YAWARA!』第1巻(小学館)
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 毎年多くの漫画やアニメの実写化作品が新しく生まれている。実写化作品は、原作の人気からファンの間で賛否両論の分かれるものであるが、中には『るろうに剣心』や『銀魂』など、空前のヒットを叩き出した名作も多くある。その一方で、原作は人気であるにもかかわらず、現代では実写化されていたことがすっかり忘れられている作品も少なくない。

 たとえば、水島新司さんによる漫画『ドカベン』の実写映画もそうだろう。同作は主人公の「ドカベン」こと山田太郎を中心とし高校野球に勤しむ少年たちの姿を描いた作品だが、連載初期に描かれていた中学時代編は柔道漫画だった。

 1977年に公開された実写映画版『ドカベン』は、舞台が高校という違いこそあるもののこの柔道部時代の物語がメインとなっており、ドカベンが野球部に入り活躍し始めるまでを84分という上映時間の中で描いている。

 コミックスでは柔道部時代の話が単行本7巻までという長い期間で描かれているが、お茶の間のイメージといえば、やはりドカベンといえば野球。アニメ化された時点で既に野球をテーマとした作品として人気があり、なおかつアニメ版では柔道編が短縮されていたため、実写映画の柔道メインの展開には拍子抜けした人も多そうだ。

 だが同作は、『トラック野郎』シリーズの鈴木則文監督がメガホンをとった作品。山田太郎をはじめとする出演者を全国からオーディションで募集しており、永島敏行さんが長島徹役としてデビューをした映画でもある。その他には監督・徳川家康役として水島新司さんが自ら出演していたりと、邦画史にとっても貴重な作品のひとつであることは間違いないだろう。

 続いては1974年に公開された『ルパン三世 念力珍作戦』。『ルパン三世』の実写化といえば、2014年公開の小栗旬さん主演の映画が記憶に新しいが、実はその40年も前にすでに実写化されていた。

 ルパンは当時まだ20代だった目黒祐樹さんが演じているが、特徴的なカラージャケットでもなくアニメや漫画とは違うルパン像。さらに、ルパン一味には次元大介役を田中邦衛さん、銭形警部役を伊東四朗さんと著名役者が名を連ねてるが、そこに石川五ェ門は登場していない。原作とは異なる部分ばかりだ。また本作は峰不二子を中心としたセクシーなシーンも多く、実写化される際にかなり自由に作られたことが想像できる。

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