『幽☆遊☆白書』の桑原に『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん… 女性目線で語る“主人公より付き合いたい”キャラの魅力の画像
幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX 霊界探偵編(バンダイビジュアル)

 漫画やアニメには多くの魅力的なキャラクターが登場する。ほとんどの場合、主人公をメインの視点として描いているので、主人公に感情移入したり、ひいき目で見たりしてしまいがちだ。またイケメンや見せ場が多い人気キャラも、ついつい好きになってしまうものである。

 子ども時代であればなおさら「主人公キャラや人気イケメンキャラが一番好きだった」という経験を持つ人も多いだろう。しかし大人になってみると、主人公よりむしろ、その周りのキャラや敵キャラのほうを魅力的に感じることは往々にしてある。今回は、大人になってから良さに気づいた主人公や人気キャラ“以外”の魅力的なキャラを、女性目線で紹介したい。

■努力家でやさしい“いいやつ”『幽☆遊☆白書』の桑原

 まずは冨樫義博さんによる『幽☆遊☆白書』の桑原和真だ。本作のメインキャラは主人公の浦飯幽助のほか、桑原和真、蔵馬、飛影の4人である。しかし当時から、主人公の幽助はもちろんだが、それ以上に蔵馬と飛影の女子からの人気がすさまじかった。

 甘いマスクで“薔薇棘鞭刃(ローズ・ウィップ)”を華麗に操る蔵馬と、クールでツンデレな飛影に人気が出るのには納得だ。実際、『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上で実施された第2回人気投票でも、2人がツートップを飾っていた。飛影に至っては、第1回も第2回も第1位に輝いている。

 一方の桑原はというと、登場がかなり早かったにもかかわらず、幽助に突っかかっては負けるというイメージが強く、どことなく小物臭が漂うキャラだった。何より目つきの鋭さやリーゼントのヘアスタイルに加え、いかにも乱暴そうなところが子どもにとってはちょっと怖いのだろう。お世辞にもイケメンとはいえない顔立ちも相まって、ほかのキャラの存在感に負けていたように思う。

 しかし大人になってあらためて見てみると、桑原が誰よりも人間味があって心優しい“いいやつ”だということに気づく。

 たとえば、暗黒武術会に備えて蔵馬のもとで猛特訓をしていたり、舎弟を守るために猛勉強をしてテストの点数を上げたり、最終的に周りから“無謀”と笑われつつも骸工大付属高校合格(補欠ではあるが)の目標を達成したり……といった点からは、彼の努力家で真面目な性格が見て取れる。

 また作中では飛影の妹・雪菜に思いを寄せていた桑原だが、その想いも一途で素晴らしい。もし『幽白』の世界のキャラとつき合うなら、彼が一番相手の女性のことを幸せにしてくれそうだ。

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