■『仮面ライダージオウ』に出演した釈由美子

 2018年から2019年にかけて放送された『仮面ライダージオウ』35話、36話にゲストキャラクターとして出演したのが、釈由美子さんだ。

 本作では、交際相手への恨みから殺人事件を起こしてしまい、敵組織タイムジャッカーによって怪人「アナザーキバ」の力を授けられた犯罪者・北島祐子を演じている。

 殺人犯として獄中にいた祐子は、力を得たことで脱獄する。そんな彼女に出会った主人公・常盤ソウゴは、倒すべき敵であるはずの祐子に恋をしてしまうのだ。

 ソウゴと共闘するなど改心するように思われたが、その後も復讐をやめることはない。そして、アナザーキバの力を喪失した彼女は、悲劇的な結末を迎えてしまうのだ。

 祐子の強烈なキャラクターや型破りなストーリー展開……なにより、作中で祐子が使用していた武器が“マンホール”というインパクトは、放送当時、SNSを中心におおいに話題となった。

 これをきっかけに「マンホール女優」と呼ばれるようになった釈さん。2022年7月には、横浜市の下水道150周年を記念した「横浜下水道150広報大使」に就任しており、ますます活躍を見せている。

 

 今回紹介した俳優たちは、いずれも特撮で悪役を演じるのは初めてだった人ばかりだ。それにもかかわらず、それぞれが記憶に残る名演を見せており、往年の『仮面ライダー』ファンたちを唸らせていた。

 現在放映されている『仮面ライダーギーツ』も盛り上がっているが、今後、新たな悪役が登場する展開はあるのだろうか。クライマックスまで目が離せない。

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