■ビームっぽいけど実は電磁ワイヤーな「5連ビーム・ストリングス」

 最後に紹介するのは『機動戦士Vガンダム』に登場した「5連ビーム・ストリングス」。装備しているのは、ザンスカール帝国のモビルスーツ・ゾロアット。ゾロアットはザンスカール帝国で開発された高性能の量産型モビルスーツで、数々の派生機体が作られている。

 ネコのような複合複眼式マルチセンサーと丸みを帯びた両肩のバインダーが特徴で、左肩のバインダーにはビームシールドを内蔵。そして右肩のバインダーは5連ビーム・ストリングスが装備されている。

 バインダーから射出された5連ビーム・ストリングスは、接触したモビルスーツやそのパイロットに高圧電流を流し込んでダメージを与える武器。ワイヤーで直接モビルスーツを狙う以外にも、周囲や敵の動きを読んで展開することで拘束、けん制、攪乱にも使え、また複数のゾロアットが連携することで電磁ネットとして運用する場面もあった。

 バインダーそのものがフレキシブルに動くことで様々な角度へビーム・ストリングスを展開でき、またバインダーで格闘戦も行えるなど戦術の幅が広く、VガンダムやV2ガンダム、ガン・イージーなどウッソ・エヴィンやシュラク隊を苦しめたモビルスーツの1つだ。

 なお、ビームと名付けられているが実体のワイヤーで、電流を流す際にワイヤーがビーム兵器のように光ることからこの名前となっている。

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