■もしもドミニオンに転属していたら…

 初期からアークエンジェルに所属している地球連合軍のパイロット、ムウ・ラ・フラガと副長・ナタル・バジルールは、作中で新型艦ドミニオンに転属命令が出される。これは優秀な人材を最前線から避難させる上層部のもくろみがあったが、なぜかノイマンは対象外だった。

 ファンの間ではこの人事により「地球連合軍は無能」と言われているが、個人的にはメタ要素しか感じられないし、同様に考えているファンも多いだろう。つまり、このタイミングでノイマンもいなくなってしまうとアークエンジェルは確実に沈み、物語も終了してしまう。

 そもそもノイマンは、秘蔵の新型艦の正規クルーに抜擢されるほどなので、そのテクニックは地球連合軍の評価も高かったのではないだろうか。明らかにあり得ない采配といえるだろう。

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、遺伝子操作を受けた「コーディネーター」と受けていない「ナチュラル」の対立を描いている。しかし、コーディネーターも完璧ではなく、ナチュラルにも天才と呼ばれる人物はいるため、必ずしもコーディネーターが優れているわけではない。

 コーディネーターを超えるナチュラルとして有名なのはラウ・ル・クルーゼだが、もしかしたらノイマンもコーディネーターを超える天才なのではないだろうか。

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