アニメや映画などでキャラクターを演じ、見る人を楽しませてくれる声優たち。俳優として活躍している人も多く、なかには実は俳優デビューが先だったという人も。そこで今回は『特撮作品』に的を絞って、過去に出演していた声優たちをご紹介していこう。
■『獣電戦隊キョウリュウジャー』ドクター・ウルシェード役:千葉繁
『北斗の拳』のナレーションをはじめ、『ハイスクール!奇面組』の一堂零役や、『幽☆遊☆白書』の桑原和真役、『呪術廻戦』の漏瑚などで知られている千葉繁さん。渋い声が印象的な、日本を代表する声優の1人だ。
1970年代から俳優としても活動している千葉さんは、NHKの大河ドラマや映画などにも出演し、俳優としての活躍も目ざましい。
そんな彼が特撮作品にはじめて出演したのは、1972年に放送された『緊急指令10-4・10-10』だった。そのあとも『ミラーマン』や『仮面ライダーBLACK RX』など数々の人気作に出演。そして、2013年に放送された『獣電戦隊キョウリュウジャー』では、ドクター・ウルシェード役に抜擢された。
本作で千葉さんは孫娘である弥生・ウルシェードに戦士の地位を受け継がせるまで「キョウリュウバイオレット」として、年長ヒーローを演じている。色眼鏡に赤いスカーフをつけた個性的な役柄且つ、持ち味である渋いバリトンボイスが際立っており、多くのファンを魅了していた。
■『侍戦隊シンケンジャー』薄皮太夫役:朴璐美
2009年に放送された『侍戦隊シンケンジャー』に出演していたのは、声優の朴璐美さんだ。朴さんといえば『鋼の錬金術師』の主人公・エドワード・エルリックをはじめ、『進撃の巨人』ハンジ・ゾエ役、『NANA』大崎ナナ役など、老若男女幅広い役を演じることで知られている。
そんな彼女は『侍戦隊シンケンジャー』で、敵対している「外道衆」の1人である薄皮太夫の声を演じながら、人間体・薄雪として自身も出演している。
三味線を持ち、花魁の姿をした薄雪役の朴さんは、当時「美しすぎる」と話題となった。とくに燃え盛る炎のなか見せた鬼気迫る演技は視聴者を釘付けにし、作中屈指の印象的なエピソードとして知られている。
■『電磁戦隊メガレンジャー』 並樹瞬(メガブルー)役:松風雅也
1997年から放送された『電磁戦隊メガレンジャー』に並樹瞬(メガブルー)役で出演していたのが、声優の松風雅也さんだ。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のガエリオ・ボードウィン/ヴィダール役や『HUNTER×HUNTER』イルミ役など数々の出演作を持つ松風さんだが、声優としての活動は意外にも1999年ごろからと、実は俳優としてのキャリアのほうが長い。
デビュー作となった本作では、クールで女性にモテモテの並樹瞬役に抜擢された松風さん。彼の演じるメガブルーは作中でも人気のキャラクターで、現在でも松風さんが出演するアニメを見ると「メガブルーを思い出す」などの声も挙がっており、彼の出演作のなかでも印象深いキャラクターになっているようだ。