『ONE PIECE』ドフラミンゴに『コナン』ウォッカなど…決して素顔を明かさずニヒルさが際立つサングラスの悪役キャラの画像
DVD『ONE PIECE Log Collection “DOFLAMINGO"』

 漫画やアニメに登場する悪役が、その悪さをより強く印象付けるアイテムとしてサングラスを着用していることがある。しかし、そういったキャラクターでも、サングラス越しに目が見えたり、サングラスを外して素顔が明らかになったりすることで、意外と良い奴なのでは? と思ってしまうようなシーンがあることがほとんどだ。しかし、中にはずっとサングラスを付けたままで一切素顔が明かされないキャラクターもいる。

 それによってミステリアスな雰囲気がさらに誇張されるという効果もあり、サングラスまで込みでキャラクターのイメージが固まるという意図もあるだろう。感情表現のひとつとして大きな意味を持つ「目」を敢えて隠し続けることで、また違う表情を表現しているのだ。そこで今回は、サングラスを外すことがなく、いまだに素顔が分からない悪役キャラを紹介していきたいと思う。

■『ONE PIECE』ドフラミンゴ

 尾田栄一郎さんによる『ONE PIECE』(集英社)に登場した、カリスマ性のある悪役といえばドフラミンゴだ。本心が読み取れず、ふざけているかのようにも見えるが何かありそう……そんなイメージがあり、ルフィとの戦いでは過去を振り返りながらの描写となっていた。そして、天竜人にもかかわらず父親が人間との共存を望んだことにより、母が死に家族は人間に襲われるという悲惨な過去が明らかになる。

 そんな辛い過去から性格がひねくれてしまってもおかしくはないと思えるが、ドフラミンゴはそれ以前からサングラスを身につけており、どうやら幼少期からトレードマークだったようだ。

 結局ドフラミンゴはルフィとの対決には敗れ、最終的にはサングラスが外れて割れてしまう描写があるが、その際にも素顔が明かされることはない。

 ルフィに敗戦した後はインペルダウンへ収監され、新聞を読みながら不敵な笑みを浮かべる姿からは余裕や気力も感じられ、「ドフラミンゴの復活の可能性もあるのでは?」と思ってしまう。

 実は、幼少期の悪夢を見て目覚めるドフラミンゴが起き上がったときに一瞬だけ素顔の右目が描かれたシーン(コミックス76巻)もあるのだが、そのときも顔全体が明かされることはなく、読者の間では今後ドフラミンゴの素顔が登場することはあるのかどうか、どこかに伏線があるのではないか、という議論もある。今後の展開を楽しみにしたいところだ。

■『名探偵コナン』ウォッカ

 青山剛昌さんによる『名探偵コナン』(小学館)には、サングラスをかけたキャラクターが多く登場している。松田刑事や赤井秀一などは、いかにもイケメンでサングラスがよく似合う。しかし、連載初期から登場していながら、サングラスによってまったく素顔を見せないキャラクターもいる。それが、黒の組織の一員であるウォッカだ。

 ウォッカは、「兄貴」と慕うジンといつも行動を共にしている。しかし、ただの腰巾着だと思われがちだがそんなことはない。組織に対する忠誠心が強く、仲間に対しても非情に徹するジンの側に常に付き従っていられるというだけでも、ジンがウォッカには他者とは違う何かを感じていると言えるのではないだろうか。

 しかも、曲者揃いの組織の人間たちに対して、ジンの代わりに対応することで円滑に組織を回しているところからも、縁の下の力持ちと呼ぶに相応しい人物だろう。そんなウォッカの素顔が今まで明かされることはなく、組織の中でも一番謎の多いキャラとも言える。コナンたちが黒の組織と全面対決することになれば、その素顔も明らかになるかもしれない。どんな顔をしているのか見てみたい! というのが個人的な気持ちだ。

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