TUBEやBUMP OF CHICKEN、クレイジーケンバンドも…NHK『みんなのうた』に登場していた“意外な有名アーティスト”たちの画像
「NHK みんなのうた」DVD-BOX

 1961年から62年という長きに渡って、子どもたちに愛されるNHK『みんなのうた』。放送が始まった1960年代には坂本九さんや、ジュディ・オングさん、倍賞千恵子さんなど、そうそうたる顔ぶれのアーティストたちが登場し、視聴者を楽しませてきた。

 そして近年でも意外なアーティストが登場し、驚かされることがある本番組。今回はNHK『みんなのうた』について、2000年以降に登場した意外なアーティストを紹介していこう。

■TUBE:「みんなのうみ」

 1985年にデビューし、結成38年を迎える今も精力的に活動を続けるTUBE。リーダーである前田亘輝さんのパワフルなボーカルと、爽快感のある曲・歌詞が魅力の有名ロックバンドだ。

 海や夏をテーマにした曲が多く、“夏バンド”のイメージが強い彼らがNHK『みんなのうた』に登場したのは、2006年6月のこと。当番組の公式サイトによると、2005年に“デビュー20周年”を迎えたTUBEが、誰もが知る唱歌の一つ「海」へのオマージュソングとして書き下ろしたという。

 誰もが歌えるであろう唱歌「海」の歌詞を一部使いながらも、別のコード進行とメロディーでアレンジされた「みんなのうみ」。3拍子のゆったりとした曲調に、前田さんの伸びやかな歌声をストリングスとコーラスによる重厚なサウンドが彩っており、まるで海の広さを表すかのような雄大な曲に仕上がっていた。

■BUMP OF CHICKEN:「魔法の料理~君から君へ~」

 同じ幼稚園に通っていた、幼なじみ同士で結成されたロックバンドBUMP OF CHICKENは、「魔法の料理~君から君へ~」という曲で2010年4月に『みんなのうた』に登場した。

「叱られたあとに食べる晩ごはん」のときの不思議な感情をテーマに、ギターボーカル・藤原基央さんが書き下ろしたこの曲。アコースティックギターと優しいボーカルから始まり、2コーラス目からバンドが入ってきて穏やかながらも盛り上がる曲調に引き込まれてしまう。

 子どもの目線から家族を見る様子が歌詞で紡がれているが、思わずホロリとしてしまうような感動的なフレーズも登場し、あらためてBUMP OF CHICKENというアーティストの真髄を見ることができる一曲だろう。

 子ども向けに作られた楽曲だが、親の心にもグッと響く曲に仕上がっている「魔法の料理~君から君へ~」。未来へ向けて明るい光が差し込むような、勇気をもらえる名曲だと思う。

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