■イギリス:ウェールズ地方/『天空の城ラピュタ』

天空の城ラピュタ』(1986年)の主人公、ごく普通の見習い機械工であるパズーのもとに、空から降ってきた少女・シータ。パズーはシータが持つ飛行石を狙う空中海賊や政府機関たちから彼女を守りながら、空に浮かぶ伝説の島「ラピュタ」にたどり着く。作中に登場する「ラピュタ」やパズーが働く炭鉱など様々な建物が、イギリスのウェールズ地方をモデルにしたと言われている。

 たとえば、物語の序盤でパズーが空から降ってくるシータを受け止める赤い塔は印象深いが、そのモデルとされるのが「ビッグ・ピット国立石炭博物館」だ。また、ムスカによってシータが幽閉されたお城のモデルとされるのが「コンウィ城」と「カーナーヴォン城」。物語の目的地である「ラピュタ」のモデルは、「ポウィス城」とその庭園と言われている。

 中でも筆者が特にラピュタっぽさを感じたのは「ポウィス城」。現在は宮殿風の建築に改装されているものの、元々は要塞として建てられているため、強固な堅牢さが残る外見となっている。そのため、美しく整備された庭園との対比もあって、現実世界にいながら「ラピュタ」を見たときのような、何とも言えない不思議な印象を受けるだろう。

 

 今回は、ジブリ映画のモデル、もしくは参考にしたと言われているヨーロッパの美しい街やお城3選を紹介した。実は、スタジオジブリの公式ホームページでも、作品のモデルもしくは大いに参考にした場所がQ&Aとして掲載されているので、気になった読者はぜひ見てみてほしい。

 ジブリ映画のストーリーだけでなく、その美しい街並みにも着目しながら見てみると、より作品の世界観に浸ることができ、物語への没入度も高まるかもしれない。

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