■コマンド技の練習なしで格ゲーの爽快感を味わえる!「3つの操作タイプ」

 また、これまでの格闘ゲームでは、必殺技のコマンド入力の難しさが新規参入のハードルのひとつとなっていたが、『ストリートファイター6』にはプレイヤーのレベルに合わせた3つの操作タイプが用意されており、初心者でも簡単に格闘ゲームの爽快感を味わえる設計になっている。

 従来通りのコマンド入力で必殺技を発動できる「クラシックタイプ」、コマンドが簡略化された「モダンタイプ」、動作は単調になるがボタン一つで距離に適した攻撃を繰り出す「ダイナミックタイプ」と、操作タイプを変更することで、自分に合ったスタイルで遊び分けることができる。

 たとえば、まずは「ダイナミックタイプ」で格闘ゲームの爽快感を味わった後、「モダンタイプ」で“読み合い”の楽しさと奥深さを知り、「クラシックタイプ」でさらに精密で多彩なキャラ操作を練習して本気で上を目指す……といった具合に、徐々にレベルアップしていたりなど。

 もちろん、初めから「クラシックタイプ」でストイックに練習に取り組んでも良いし、「ダイナミックタイプ」だけでカジュアルに楽しむスタイルも全然アリ。これまでの『ストリートファイターシリーズ』の硬派でストイックな部分は残しつつ、『ストリートファイター6』では、“遊び方の幅が広がった”という感じだ。

■より実践向きなチュートリアル「キャラクターガイド」のおかげで対人戦に進みやすい

 最後にもう一つ、これまでのシリーズにはなかった『ストリートファイター6』の大きな特徴として取り上げたいのが、従来の格ゲーのチュートリアルよりもさらに一歩踏み込んだ「キャラクターガイド」だ。

 たとえば、基本的な操作やコンボを教えてくれる「チュートリアル」、特定のチャレンジをクリアする「トライアル」といったコンテンツはこれまでもあったが、これらは本当に基本的なもの。「では、どうすれば実践でそのコンボを決めることができるのか?」というノウハウに触れるには、プレイヤー側が各々で調べる努力をするしかなかった。

 しかし、「キャラクターガイド」を活用すれば、基本的な技や操作の他に、各技の使い方や戦術の組み立て方、返し方などを、より実践的に学ぶことができる。

 従来の「チュートリアル」や「トライアル」で基本操作に慣れ、「ワールドツアー」で実際に動かし、「キャラクターガイド」で実践的な戦術を学んだプレイヤーがスムーズに対人戦に進めるよう、注意深く配慮されているように感じた。

「格ゲー」といえば、硬派でストイックなイメージを持たれやすいが、『スト6』には、初心者がよりカジュアルに“対戦ゲームとしての面白さ”に触れられる導線がしっかりと用意されている。

 格ゲーに興味はあるが「なんとなく難しそう」という理由で足踏みしていたプレイヤーにこそ『ストリートファイター6』を強くお勧めしたい。

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