■可愛らしい少年姿が新鮮! 『サイコメトラーEIJI2』山田孝之さん

 個性的なルックスと、変幻自在な演技力でファンを魅了する山田孝之さん。彼の俳優デビューは、1999年から放送されたドラマ『サイコメトラーEIJI2』だった。

 本作は安童夕馬(樹林伸)さん原作・朝基まさしさん作画の漫画『『サイコメトラーEIJI』を実写化したドラマシリーズの2作目で、山田さんの役柄は「城北レーベル」という不良グループに所属する「タカユキ」という少年だった。

 タカユキは組織の最年少で、ハーフパンツをはいた幼さの残る少年だ。出演当時16歳だった山田さんだが、その容姿は女の子と見間違えてしまうほどの可愛らしい美少年で、役柄にぴったりだったように思う。今でこそ髭を生やしワイルドな男らしい魅力を存分に発揮しているが、そんな山田さんの若かりしころの姿が見れる貴重な作品として、今後も語り継がれていくことだろう。

■はじける笑顔が印象的!『H2〜君といた日々』中尾明慶さん

 目を細めた笑顔が印象的で、明るい人柄も愛されている中尾明慶さん。彼は子役としてデビューしたのち、『3年B組金八先生』などさまざまな作品に出演し活躍してきた。そんな中尾さんが16歳のころに出演していたのが、あだち充さんの漫画『H2』を原作に実写ドラマ化された『H2〜君といた日々』だ。

 本作で中尾さんは主人公・国見比呂とバッテリーを組む「野田敦」を演じていた。原作では恰幅の良いキャラクターの野田だが、ドラマ版では設定が変更され、無縁だったはずの恋愛を楽しむ様子も描かれている。

 当時からはじけるような笑顔が印象的だった中尾さん。16歳というみずみずしい若さにあふれた彼を見ることができる本作をきっかけにファンになったという人も少なくないようだ。

 ちなみに18歳のころに出演した天樹征丸さん原作・さとうふみやさん作画の漫画『探偵学園Q』の実写化ドラマでは、IQ180の20歳の東大生「三郎丸豊」を演じている。単発ドラマのみの出演ではあったが、強烈なインパクトでファンの心に残っているようだ。

 

 名俳優たちの初々しい姿を見ることができる過去の出演作を「実写化作品」にしぼって紹介してきた。なかには出世作となったものや、デビュー作として語り継がれているものもあり、まだまだあどけない彼らの姿を貴重な映像を通して知ることができる。

 ぜひこの機会に、若くしてさまざまな作品に出演してきた彼らの姿を見返してみてはいかがだろうか。現在の姿を知っているからこそ、新しい視点で楽しむことができるはずだ。

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