■クリアだけが目的ではなかった遊びの幅

『ブレス オブ ザ ワイルド』は非常に胸が熱くなるストーリーが待っているのですが、正直クリアしなくてもずっとプレイしていられるほど遊びの幅が広いのも特徴。

 装備の素材を集めるためにハイラルを駆けまわってガーディアンを倒すモンハンのような楽しみ方もできるし、朝~夜という時間の流れや地域による寒暖差、それぞれの種族の生活を覗き見れるような「その世界に生きている」ように楽しめる没入感もあるし、広大な世界をパラセールで滑空したり、その辺を走る野生の動物に乗ったり、と本当にキリがありません。ゲームを終えたくないばかりに、クリアを目前にして、世界中の山を登り続けていたというプレイヤーは少なくないのではないでしょうか。

 私はオープンワールドを走り回るのも好きですが、ストーリーがシンプルに面白い作品だったと思っています。とくにゾーラの里でのイベントが大好きで、ミファーとのシーンは本当に胸に迫るものがありました。やはり声優さんのボイスがあるとよりドラマチックに楽しめますね。

 初心者への間口と遊べる幅、どちらもまさに無限に広がっていくような懐の深さを感じる大名作だったといえるでしょう。

 2017年の作品ですが、今なお最前線で戦えるほどの面白さを誇っていると断言できます。

■今回は空にも行ける!ティアーズオブザキングダムはどうなる!?

 ということで無限の懐の深さで、プレイヤーの心に永遠に残るようなゲーム体験を植えつけてくれた『ブレス オブ ザ ワイルド』でしたが、最新作ティアーズオブキングダムはなんと『ブレス オブ ザ ワイルド』ではいけなかった空にも行けることがPVで公開されています。

 地上とパラセールだけでもあれだけ広かった世界がさらに広大になっていくのかと思うと、もう生涯ゼルダを遊んでいるだけで人生が終わってしまうほどの途方のなさすら感じますね。もちろんとても良い意味で。

 難しいアクションや謎解きもありますが、操作自体は単純で複雑なコマンド入力がいらないので、子どもから大人まで楽しめるのがゼルダの魅力の1つ。

 ゴールデンウイークに積みゲーを消化して、次にプレイするゲームに悩んでいる人はぜひ『ゼルダの伝説』をプレイしてみてはいかがでしょうか。

『ブレス オブ ザ ワイルド』でも『ティアーズ オブ ザ キングダム』でも、正直どっちもめちゃくちゃ面白いので順番はおまかせします。『ティアーズ オブ ザ キングダム』は当然まだプレイできていませんが、約束された神ゲーです。すでに「面白い」と断言しておきましょう!

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