■絶世の美女の切ない片思い! 『ONE PIECE』ボア・ハンコック
尾田栄一郎氏による『ONE PIECE』は1997年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が開始され、現在、コミックス105巻まで発売されている言わずと知れた人気作品だ。
本作の主人公であるモンキー・D・ルフィに思いを寄せるのが、世界政府によって公認された海賊「王下七武海」の1人として登場したボア・ハンコックだ。
“世界一美しい”と言われる絶世の美女であるハンコックは、自分に見惚れている者を石化することができる超人系悪魔の実「メロメロの実」の能力者でもあり、作中では強烈な強さを見せつけていた。
そんな彼女が恋に落ちたのは、恋愛とはほど遠い次元を生きるルフィだった。彼の人柄や懐の深さに惚れるも、しかし、ルフィ相手では美貌も役に立たず苦戦している様子……。恋した相手が悪かった、としか言いようがない切ない片思いをしているようだ。
それにしても、ルフィに名前を呼ばれただけで“両思い”と勘違いをしたり、ハグをされただけで「これが噂に聞く………!! 結婚……!!?」などいちいち頬を赤らめる彼女の姿には、いち読者として本当にキュンとしてしまう。
■夫一筋な姿が可愛い!『キングダム』瑠衣
原泰久氏の『キングダム』は2006年から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載が開始された。中国史上はじめて天下統一を果たしたという「始皇帝」と、彼を支えた「武将・李信」の絆を描いた本作は、テレビアニメや実写映画も制作され、人気を博している。
本作に登場する秦の王族・成蟜の正室・瑠衣は、作中でも屈指の美女。そんな彼女はとにかく夫・成蟜への愛情が深く、彼の姿を見るだけで人の話が耳に入らなくなるほど夢中だ。
野心にあふれる成蟜を常にそばで支えていた瑠衣。美貌とは裏腹にお茶目な一面も多い彼女は、ファンからも“癒されキャラ”として愛されている。
コミックス34巻で彼女が成蟜としばらくの間離れることになったとき、「寝不足もいけません」「野菜もちゃんと食べて下さい」と、彼の体を気遣いながらも「あと他の女を可愛がるのも嫌です」と可愛すぎる一言を残していたが、これには、クールな成蟜もグッときてしまったに違いない。