ジャギやアミバにも負けていない!? 野盗ジャッカルに独裁者ジャコウも…『北斗の拳』の極悪すぎるB級敵キャラの画像
『真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝』 コレクターズ・エディション [DVD](アミューズソフトエンタテインメント)

 原作:武論尊氏、作画:原哲夫氏による大人気漫画『北斗の拳』には、主人公・ケンシロウの名を騙って悪事を働くジャギや、人間を木人形(デク)と呼び、人体実験を繰り返すアミバなど、極悪すぎる敵キャラが登場する。彼らは悪人でありながら、そのキャラの濃さゆえに読者から一定の人気を得ているのも特徴だ。今回は、そんな極悪キャラに勝るとも劣らない存在感を放つ“B級敵キャラ”を紹介していく。

■ずる賢い代表の極悪人「ジャッカル」

 最初に紹介するのは、野盗のボス・ジャッカル。自分より強い人間とは戦わないのを信条としている狡猾な男である。

 彼は水が湧き出た村を襲う際、自身が敵う相手ではないケンシロウが去るのを待ってから、子どもと老人しかいないところを狙った。そのとき言った「あえて危険を犯してまで象を倒すことはない!」「 要は 象の肉を喰えばいいんだ……」というセリフも印象的である。

 また村から撤退するときには、ケンシロウが追って来られないよう時間を稼ぐため、火をつけたダイナマイトを子どもに背負わせた。卑劣で極悪としか言いようがない行為だ。

 そんなジャッカルは、ビレニィプリズンに閉じ込められていたデビルリバースを解放し、彼の生き別れた兄のふりをすることで味方につけ、ケンシロウと戦わせた。

 しかしそんな策をめぐらせようとケンシロウには敵わず、最後は兄弟と騙したデビルリバースとともにダイナマイトで爆死する結末を迎える。卑劣な彼にはお似合いの最後だろう。

■権力を振りかざす独裁者「ジャコウ」

 次に紹介するのは、天帝編から登場する中央帝都の総督・ジャコウである。彼は天帝ルイを幽閉し、その命を盾に権力を振りかざして将軍・ファルコを操っていた。過去のトラウマから極度に暗闇を恐れ、そんな自分のため奴隷を酷使した発電で帝都を四六時中明るくするなど、人間を人間と見なさない言動も目立つ。

 ジャコウは男同士の戦いにも、自分の損得勘定だけで横槍を入れている。ケンシロウとファルコの戦いが熾烈を極め、両者ともに疲弊する状況になったときのこと。彼はその隙を見逃さず、邪魔者2人をまとめて排除しようと大量の矢や爆弾を打ち込んだ。

 最終的に天帝ルイが無事解放されたため、ジャコウは権力を失ってしまう。そしてこれまで好き勝手利用し続けてきたファルコから元斗皇拳を浴びせられ、焼き尽くされるように死んでいった。「ほえ~!!」という断末魔の叫びもかなり印象的である。

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