人気の赤ちゃんキャラは多くいるが、小さな子どもを持つ家庭だと、『アンパンマン』に登場する「あかちゃんまん」をイメージするのではないだろうか。たしかに「ばいきんまん」を懲らしめるほどの強さを持っているので、可愛いながらも赤ちゃんのなかでは最強クラスといえるだろう。
しかし、筆者が子どものころに見ていた漫画やアニメのキャラには、あかちゃんまんに匹敵するほどの強さや賢さを持っている赤ちゃんたちがいたものだ。そこで、反則級の特殊能力を持っている、天才的な赤ちゃんたちを振り返ってみよう。
■「クピ？」可愛いのに何でもかじる天使『Ｄｒ.スランプ』のガッちゃん
まずは、鳥山明氏の『Ｄｒ.スランプ』に登場するガッちゃんだ。正式には“則巻ガジラ”というのだが、ガッちゃんは実は原始時代のカプセルから生まれた赤ちゃんだ。
めちゃくちゃ可愛いのだが、何でもかじるほど歯が強力で鉱物や金属などを特に好む。ええ!? まだ乳歯のはずなのだが……まあ可愛いから気にしないでおこう。
そんなガッちゃんは、神様が送り込んだ天使で、原始時代にはまだ卵の状態だったのだが、タイムスリップしたアラレちゃんによって現代のペンギン村に持ち帰られて生まれたという過去がある。
天使のように可愛い存在であることには間違いないのだが、でも実際は、危険な文明が誕生したときにそれを食べ尽くすという任務を持っているらしい……。いやいやなんてことを考えるんだ神様。地球を破壊するほどの存在なんて怖すぎるぞ。危険な存在なんてペンギン村にはいないような……あ、ドクターマシリトがいるか。
それにしてもガッちゃん語がまた可愛いんだよな〜。「クピ？」「ポ」って言われたら、なんでも買ってあげたくなるぞ。
■実はメンバー内で最強の存在だった司令塔『サイボーグ００９』のイワン・ウイスキー
石ノ森章太郎氏による名作『サイボーグ００９』にも、天才赤ちゃんが登場する。主人公・島村ジョーをはじめとした９名の特殊能力を持つサイボーグたちのなかでもひと際目立った存在といえるのが、コードネーム“サイボーグ００１”のイワン・ウイスキーだ。
イワンは普段はおしゃぶりをくわえたただの赤ちゃんに見えるが、生まれてすぐに脳の改造手術を受けており、実は常人の１０倍にも及ぶ脳の働きができるエスパーなのである。
１カ月の半分ほど眠っているのだが、これは脳を酷使し過ぎるがためだという。しかし、メンバーがピンチのときは目覚めて驚異的な能力を発揮するうえ、テレパシーを使って意思伝達ができるので、実際にリーダー的な存在ともいえるのだ。
敵組織のブラックゴーストによって窮地に立たされるメンバーもいるなか、唯一といっていいほど無敵の存在であり、高いＩＱで敵を攪乱していた。もちろん、赤ちゃんだけに前線へ赴くわけにもいかないのだが……。
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