アニメ実写化作品において、抜群のアクションシーンを演じる人気女優たち。確かな演技力だけでなく、スタントマンさながらの迫力のあるシーンに驚かされることも多い。実はそんな彼女たちの身体能力の高さは、過去を知ると思わず納得してしまうこともある。そこで今回はアニメ実写化作品において、アクションシーンを披露していた名女優たちの過去を紹介していこう。
■体育大学出身でストイックさが有名! 『るろうに剣心』土屋太鳳
2014年に公開された、和月伸宏氏原作の映画『るろうに剣心』シリーズに出演している土屋太鳳。彼女が演じる巻町操は“御庭番衆先代御頭”の孫娘で、隠密という仕事に身を置くため身のこなしや体術など抜群の身体能力を誇るキャラクターだ。
幼少期から習っている日本舞踊やクラシックバレエで培われたキレのあるアクションを劇中で見せていた土屋は、高校を卒業後日本女子体育大学体育学部へ進学した過去を持つ。大学では運動科学科舞踊学を専攻しており、舞踊について理論と実技の両面から学びを深めていたようだ。
さらに彼女は、2020年に公開された麻生羽呂氏原作のNetflixドラマ『今際の国のアリス』でヒロイン・宇佐木柚葉を演じ、クライマーである宇佐木の身軽で俊敏な動きを迫力のあるアクションで表現していた。
鬼気迫るデスゲームを演じる土屋のアクションには、ファンからも高評価が続々と寄せられており「美しくてかっこいい」と、舞踊にルーツを持つ彼女らしい持ち味を評価している声も多かった。
■実は空手黒帯の実力者!『東京喰種 トーキョーグール【S】』山本舞香
2015年公開の松井優征氏原作の実写映画『暗殺教室』や、2019年公開の石田スイ氏原作の実写映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』でヒロイン役を務めたのが山本舞香だ。山本は小学1年生から9年間空手を習っていたといい、その実力は県大会で優勝するほど。笑顔が可愛らしい彼女は、意外にも黒帯を持つ実力者なのだ。
『東京喰種 トーキョーグール【S】』で山本が演じた霧嶋董香は「喰種(グール)」と呼ばれる正体不明の種族のキャラクターで、劇中では喰種同士の迫力のあるアクションも話題となった。
山本は同作品の舞台挨拶で、撮影で行ったワイヤーアクションについて「アトラクションみたいな感じです」と、撮影自体を楽しんでいたことを明かしている。また、Webマガジン「フィルマガ」インタビューでは、“レベルが高いアクションを求めていただけること自体がすごくうれしい”、とも語っていた。
それだけアクションに並々ならぬ思いを持つ彼女だが、劇中で美しいバク宙を披露したシーンでは、鍛え抜かれた体幹の良さや抜群のセンスが光っていたように思う。ファンからも絶賛の声が寄せられており、アクション女優として頭角をあらわした彼女の代表作になったことは間違いないだろう。